beacon

乾が内田から決勝FKを誘発、日本人対決制し連敗ストップ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.20 ブンデスリーガ第30節 フランクフルト1-0シャルケ]

 ブンデスリーガは20日、第30節2日目を行い、MF乾貴士の所属する6位フランクフルトはホームでDF内田篤人の所属する4位シャルケと対戦し、1-0で競り勝った。乾、内田がそろってフル出場した日本人対決は、乾に軍配。フランクフルトは連敗を2で止め、シャルケとの勝ち点差も「1」に詰め寄った。

 乾が左サイドハーフ、内田が右SBで先発し、同サイドで実現した日本人対決は何度となく2人が激しいマッチアップを見せた。シャルケは前半24分、MFミシェル・バストスのFKが壁に入っていたMFシュテファン・アイグナーのハンドを誘い、PKを獲得。ところが、ミシェル・バストスが自ら狙ったキックはコースが甘く、GKニコロフが弾き出した。

 絶体絶命のピンチをしのいだフランクフルトは徐々に攻勢を強める。前半39分にはこぼれ球を乾がPA手前から右足で狙ったが、叩き付けたシュートはGKヒルデブランドが右手1本で弾き、クロスバーを叩いた。決定機を逃したが、直後の41分、左サイドの深い位置で乾がドリブルで仕掛け、内田のファウルを誘う。内田はファウルの笛に不満のリアクションを見せるなど微妙な判定だったが、このプレーで獲得したFKからMFシュテンデラのキックにDFマルコ・ルスがヘディングで合わせ、先制点を奪った。

 前半を1点ビハインドで折り返したシャルケは後半開始からFWマリカに代えてFWプッキを投入。後半17分、MFユリアン・ドラクスラーがプッキとのワンツーから決定的なシュートを放つが、GKニコロフのビッグセーブに阻まれる。同20分にはドラクスラーの強烈な右足ミドルを狙い、GKが弾いたところにプッキが詰めたが、GKニコロフが連続セーブでゴールを許さなかった。

 試合を決定づける2点目を狙うフランクフルトは後半32分、オフサイドラインぎりぎりをかいくぐった乾が左サイドから中に切れ込み、右足を振り抜くが、GKがセーブ。両GKが好守を連発し、試合はそのままタイムアップを迎えた。1-0で逃げ切ったフランクフルトは連敗を2で止め、3試合ぶりの白星。シャルケは4試合ぶりの黒星となった。


▼関連リンク
欧州組完全ガイド
ブンデスリーガ2012-13特集

TOP