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PK失敗のセルヒオ・ラモス 27戦ぶり敗戦に「僕らは機械じゃない」

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[6.30 コンフェデレーションズ杯決勝 ブラジル3-0スペイン リオデジャネイロ]

 痛恨のPK失敗だった。0-3で迎えた後半9分、途中出場のFWヘスス・ナバスがPA内でDFマルセロに倒され、PKを獲得。スペインにとって反撃の狼煙となるはずの場面で、DFセルヒオ・ラモスのキックは無情にもゴール左へ外れた。

「自信はあった。最後までGKが動くのを待っていた。コントロールしたかったが、枠を外れてしまった……」。GKジュリオ・セザールはギリギリまで動かず、ラモスの動きを見極めていた。キックはゴールマウスを外れたが、ジュリオ・セザールはコースも読んでいた。たとえ枠に飛んでいても、コースによってはセーブされていたかもしれない。

 ここで1点を返していれば、反撃ムードも高まったはずだ。しかし、3点ビハインドのまま試合は進み、後半23分にはFWネイマールを倒したDFジェラール・ピケが一発退場。0-3の完敗で、世界王者が屈した。

 完全アウェーのマラカナン。試合前から異様な雰囲気に包まれたスタンドからは、スペインがボールを持つたびに耳をつんざくようなブーイングが飛んだ。

「僕は影響されなかった。でも、彼らにはアドバンテージだった。僕にとっては(ブーイングも)モチベーションになっていたんだ」

 2011年11月12日のイングランド戦(0-1)以来、国際Aマッチ27試合ぶりの敗戦。W杯を1年後に控え、スペインからブラジルへ“王者交代”と言われかねない完敗にも、必要以上にネガティブになる必要はないと強調した。

「これはフットボールなんだ。いつも勝てるわけじゃない。僕らはこれまでにたくさんのタイトルを取ってきた。でも、勝てない日もあるよ。僕らは機械じゃないんだ」

(取材・文 西山紘平)

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