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スコラーリ監督「この優勝でブラジル国民はW杯優勝を信じることができる」

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[6.30 コンフェデレーションズ杯決勝 ブラジル3-0スペイン リオデジャネイロ]

 昨年11月末に2度目のブラジル代表監督に就任し、“初陣”となった2月6日のイングランド戦から実質わずか5か月での戴冠。しかも、世界王者スペインを3-0と完膚なきまでに打ちのめしての勝利だ。

 自国開催というとてつもないプレッシャーを受けながらセレソンを頂点に導いたルイス・フェリペ・スコラーリ監督は「これ以上の感情はない。夢のようだ。1年後のW杯に向けてブラジル国民に期待を持ってもらえる良いチームができた」と言葉を弾ませた。

 02年の日韓W杯ではブラジル代表を率いてW杯を制覇。その後はポルトガル代表を率いたが、自国開催のEURO2004で準優勝に終わっていた。「04年はホームでの決勝に負けて非常にショックを受けたが、今回また(自国開催での決勝という)チャンスを与えられた」と、就任後、最初の公式大会でいきなりの優勝に感無量だ。

「選手たちはこの1か月間、毎日多くのことを学び、成長してきた。この優勝でファンはW杯での優勝を信じることができるようになるのではないか」

 これからの1年間は強豪国との親善試合を希望している。「就任してからフランス、ウルグアイ、イタリア、スペインというW杯優勝国に勝ってきたが、今後も強い国と強化試合を行いたい。スペインやドイツ、それにフランスともう一度やるのもいい。アルゼンチンも忘れてはいけない。我々のチームはもっと学んでいくべきだ」

 記者会見では「ロナウジーニョやカカといった偉大な選手たちがW杯メンバーに復帰する可能性はあるのか?」という質問も出たが、「親善試合を含めてすべての試合を分析し、14年に必要な23人を決めていく。いつでも、どの選手にも門戸は開かれている」と饒舌に答えた。

 1年後の本大会へ向けて「最高の準備ができた」(スコラーリ監督)コンフェデ杯。プレ大会の成功で選手たちにさらなる競争が生まれ、ブラジル国民が盛り上がることになれば、自国開催で6度目の頂点をつかむという夢はグッと近づく。

(取材・文 矢内由美子)

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