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ブラジルW杯、スタジアム準備に危機? ストの動きも

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作業現場でまたも死亡事故

 ブラジル・ワールドカップ(W杯)の開催に向けて準備が進められているスタジアムでまたも死亡事故が発生したことで、建設労働者がストライキを行う動きもあるようだ。大会に向けた準備が遅れているブラジルにとって、さらなる痛手となりかねない。

 先月27日にサンパウロのアレーナ・デ・サンパウロで2人の作業員が死亡する事故が発生したのに続いて、マナウスのアレーナ・アマゾニアでも新たな事故が発生。男性作業員が35メートルの高さの屋根から転落して命を落とした。

 労働環境の改善を訴えるため、スタジアム作業員の大規模なストライキが行われる可能性もある。労働組合シントラコメックの代表シセロ・クストディオ氏のコメントをメディアが報じた。

「誰も見ようとしない現実を見せるために、全体でストライキを行うのが理想的だろう。政府は労働者の綺麗な部分しか見せようとせず、誰が事故の原因を生み出しているのかを忘れている」

「我々は月曜日に集まって、労働者としての権利を要求し、この現実をあらわにするつもりだ。事故が起こったのは、現場に安全の専門家がいなかったためだ。労働省の役人たちは椅子から立ち上がって、作業を監査しなければならない。夜間作業も含めてだ」

 今回事故が起きたアレーナ・アマゾニアも含め、ブラジルではW杯本大会の12会場のうち6会場が未完成。遅れを取り戻すための無理な作業が事故の原因となっているとの見方もある中、ストが実行に移されれば作業はさらに遅れることになるかもしれない。


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