beacon

[国際親善試合]W杯初戦で日本と対戦のコートジボワール、0-2からベルギーに追いつく

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.5 国際親善試合 ベルギー2-2コートジボワール ブリュッセル]

 ブラジルW杯のグループリーグ初戦で日本代表と対戦するコートジボワール代表は5日、国際親善試合でベルギー代表とアウェーで対戦し、2-2で引き分けた。2点を先行されるが、後半から出場のエース、FWディディエ・ドログバ(ガラタサライ)が追撃弾。後半アディショナルタイムにセットプレーから追いつく粘り強さを見せた。

 コートジボワールは4-3-3のシステムを採用。GKサヨウバ・マンデ(スタバエク)、4バックは右からDFセルジュ・オーリエ(トゥールーズ)、DFコロ・トゥレ(リバプール)、DFディディエ・ゾコラ(トラブゾンシュポル)、DFアルトゥール・ボカ(シュツットガルト)と並んだ。中盤はMFセレイ・ディエ(バーゼル)とMFイスマイル・ティオテ(ニューカッスル)のダブルボランチにトップ下がMFヤヤ・トゥレ(マンチェスター・C)。前線は右にFWジョバンニ・シオ(バーゼル)、左にFWサロモン・カルー(リール)、中央にFWジェルビーニョ(ローマ)という並びでスタートした。

 立ち上がりから積極的な入りを見せたコートジボワールだが、徐々にベルギーが流れをつかみ、試合の主導権を握る。前半16分、大きなサイドチェンジでコートジボワールの右サイドの背後を突き、MFドリース・メルテンス(ナポリ)がゴール前にクロス。C・トゥレが体を投げ出してクリアしたこぼれ球にMFマルアン・フェライニ(マンチェスター・U)が詰めたが、このシュートもゾコラが身を挺してブロックした。

 気迫あふれるディフェンスを見せたコートジボワールだが、直後の前半18分、ベルギーはメルテンスの右CKにフェライニが頭で合わせ、先制点。その後もコートジボワールの右SBオーリエの背後を何度も突き、チャンスをつくった。コートジボワールはジェルビーニョが単独で突破を狙うが、攻撃は単調。守備でもラフプレーが目立ち、再三ベルギーにセットプレーのチャンスを与えるなど、前半は見せ場らしい見せ場をつくれなかった。

 ベルギーの1点リードで前半を折り返すと、両チームともに後半開始から大きくメンバーを交代。コートジボワールはシオに代えてドログバを投入した。後半立ち上がりもベルギーのペース。後半4分、MFケビン・ミララス(エバートン)の右クロスにフリーで合わせたFWクリスティアン・ベンテケ(アストン・ビラ)のシュートは大きく枠を外してしまうが、同6分に途中出場のMFラジャ・ナインゴラン(ローマ)が左サイドから入れたクロスボールがGKのニアサイドを破るラッキーな形で追加点を奪った。

 2点ビハインドとなったコートジボワールだが、Y・トゥレが徐々に高い位置でボールに絡むようになり、セットプレーでもY・トゥレの精度の高いキックでチャンスをつくり始める。すると後半29分、Y・トゥレが右サイドから入れたアーリークロスがゴール前にこぼれたところをすかさずドログバが右足で押し込み、1点を返した。

 少ないチャンスでエースが決定力を発揮すると、試合終了間際の後半アディショナルタイム、ゾコラがFKをゴール前に放り込み、途中出場のFWウィルフリード・ボニー(スウォンジー)がヘディングシュート。DFに当たったこぼれ球を途中出場のMFマックス・グラデル(サンテティエンヌ)が左足で豪快に蹴り込み、2-2の同点に追いついた。試合全体を通して決定機は数えるほどだったコートジボワールだが、確実にチャンスをゴールに結びつけ、土壇場で引き分けに持ち込んだ。

TOP