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[MVP of battle collection]ヒーロー譲ったオランダの守護神シレッセンに指揮官は感謝

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 世界の頂点を目指し、「白か黒か」勝負を決する2014 FIFAワールドカップ ブラジルに向け、アディダスが開発した「バトルコレクション」は、シンプルかつ斬新な白黒のバトルグラフィックを採用。「プレデター インスティンクト」「アディゼロ f50」「ナイトロチャージ1.0」「パティーク11 コア」の4モデルの中から選手はそれぞれのプレースタイルに合わせ、最も自分に適したスパイクを着用する。そんな“バトルプレイヤー”の中から、その日最も活躍した選手を「MVP of battle collection」として選出する。

 ヒーローの座は譲った。しかし、指揮官は守護神への感謝と信頼を口にした。PK戦突入目前の延長後半アディショナルタイム、オランダのGKヤスパー・シレッセン(アヤックス)がGKティム・クルル(ニューカッスル)と交代。PK戦ではクルルが見事に2本ストップし、勝利の立役者となった。

 しかし、PK戦に入る前に、忘れてはならないセーブがあった。延長後半12分、カウンターから決定的なピンチを招いたオランダは、FWマルコ・ウレーニャとの1対1をシレッセンがビッグセーブ。ワンチャンスに懸けていたコスタリカの望みを絶ち切った。

 120分間を通じてオランダのペースで試合は進んだ。GKが仕事をするような場面はほとんどなく、120分間で被シュートはわずか6本。枠内シュートはそのうち3本。それでもシレッセンは最後まで集中力を切らさなかった。

 ルイス・ファン・ハール監督は延長後半12分の場面について「スリリングな瞬間だった。彼らは117分に初めての、そして唯一のチャンスを得た」と振り返り、「シレッセンが止めていなければ、我々の戦いはあそこで終わっていた」と賛辞を惜しまなかった。

 クルルもオランダのテレビ局『NOS』のインタビューで「もしヤスパー(・シレッセン)が最後に止めていなかったら、僕らはPK戦にも行けなかったんだ」と力説。ライバルでもある背番号1を称えた。

 異例とも言える試合途中でのGK交代。ピッチをあとにするシレッセンは不服そうな表情を見せ、ベンチではペットボトルを蹴り上げる仕草も見せた。それでもクルルがコスタリカの5人目、DFマイケル・ウマーニャのキックを横っ飛びで弾くと、一目散にベンチを飛び出し、歓喜の輪に加わった。

 ファン・ハール監督は試合後の記者会見で「次の試合、だれが先発するかということに疑問の余地はない。シレッセンだ」と明言。守護神への変わらぬ信頼を示した。9日の準決勝・アルゼンチン戦。2大会連続の決勝へ、そして悲願の初優勝まで、シレッセンがオランダのゴールを守り続ける。

▼シレッセンがブラジルW杯で着用する「バトルコレクション」の詳細はこちらから


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