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シメオネ:「F・トーレスは救世主として到着したわけではない」

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攻撃方法を多様にする存在

 アトレティコ・マドリーディエゴ・シメオネ監督が、FWフェルナンド・トーレスのクラブ帰還に満足感を表した。スペイン『マルカ』が伝えている。

 3日のリーガエスパニョーラ第17節、本拠地ビセンテ・カルデロンでのレバンテ戦を前に会見に出席したシメオネ監督。F・トーレスが正式にチームの一員となるのは、イタリアの移籍市場が開く1月5日となるが、会見の質問は同選手のことでもちきりだった。

「フェルナンドの到着に満足している。彼は我々の帰属意識を強くさせる存在であり、クラブの目的達成に必要な要素を強化してくれるのだからね。我々にとっては重要な補強であり、彼にとっては素晴らしい瞬間だ。フェルナンドは彼が秘めるすべての期待、すべての才能、すべての情熱とともに、我々に手を差し出してくれればいい。それ以上のことは望まない」

「競争的なチームの一員となる彼には、もちろん懸命な姿勢が必要であり、ラウル・ヒメネス、ラウール・ガルシア、マンジュキッチ、グリーズマンと競争するために、すべての良い部分を示さなければならない。そうすることで、全員がさらに改善される」

 また、F・トーレスの有用性を説いている。

「トーレスは、マンジュキッチだけでは得られていなかったであろうプレーの奥行きを与えてくれるはずだ。フェルナンドを加えることで、我々の攻撃方法は多様となる。我々の想像している通りのものを発揮してくれることを願うよ。彼は期待と意欲に満ちている」

「しかしながら、彼は救世主としてここに来たわけではない。必要以上のことを示す必要のある選手ではないんだよ」

 F・トーレス獲得は、スポーツ面だけを考慮して決定されたようだ。

「我々は選手としての彼についてだけを考えた。ミゲル(・アンヘル・ヒル・マリンCEO)、カミネロ(スポーツディレクター)、セレソ(会長)らと何度も話し合ってね」

「彼の獲得は、スポーツ面での決定だった。私は誰に対しても保証などしない。例えば、去年の冬の移籍市場では、ジエゴ・リバスの復帰のために力を尽くしたが、我々の信じていたようなレベルに到達できず、チームにも適応できなかった。フェルナンドが彼の有しているものを示せること、何より競争に臨んでいくことを願っている。競争は素晴らしいものであり、チーム内のそれが良いものであれば、全員が恩恵を受けられる」

 1月7日のコパ・デル・レイ5回戦ファーストレグ、レアル・マドリー戦でF・トーレスを起用する可能性を問われると、次のように返答した。

「マドリーのことも、トーレス起用のこともまだ考えてはいない。彼は良い形で練習に臨んでいるが、起用を考えるのは今後のことだ」

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