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練習用の水もシャワー用のお湯もなし、遠征は監督が自腹で? 財政難パルマ、下部組織を率いるクレスポが劣悪な環境を明かす

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 パルマの下部組織を率いるエルナン・クレスポ監督が、財政難に苦しむクラブの現状を明かした。未来ある若者たちが劣悪な環境でプレーしていることに、指揮官は心を痛めている。

 財政難で2度のクラブ売却となり、資金がないことで今週末のウディネーゼ戦を開催することもできなかったパルマは、トップチームだけでなく下部組織も苦しんでいる。21日の試合で勝利したクレスポ監督は、次のように述べた。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

「次のサンプドリアとの遠征に向かうお金があるのかも分からない。トップチームが困難な状況にあるのだから…。我々は混迷しているんだ。つらいよ。これまでの仕事が台無しになっている」

 パルマの若者たちは過酷なコンディションで戦っているという。

「我々には練習用の水すらない。今日はシャワーも冷水で浴びている。選手たちは何度も調子を悪くしているんだ。体制が動くのを望んでいる。我々が自分たちの車で選手たちを遠征に連れていけというなら、我々はそれをするよ。というか、すでにそうしているんだ」

 現役時代にパルマで活躍したクレスポ氏は、クラブへの想いを明かすとともに、シーズンの最後まで戦い続けられないクラブがリーグに登録できたこと自体がおかしいとの見解を示している。

「私は一つずつこのスポーツセンターがつくられるのを目にしてきた。ここで最初のゴールも決めた。今の状況を目にするのはつらいよ。我々は最後までクラブの名誉を守る」

「もう終わりと言うべきなのは、体制の方だ。シーズンを最後まで終えることすらできないチームが、どうして登録できているんだ?」


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