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窮状のパルマにサンプドリア会長が救いの手 下部組織の遠征費用を負担へ

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 クラブの財政難のあおりを受けて苦しむパルマ下部組織の若者たちのために、サンプドリアのマッシモ・フェレーロ会長が救いの手を差し伸べることになった。

 2度のクラブ売却を強いられ、先週末のセリエA第24節ウディネーゼ戦も警備などの費用不足で開催することができなくなるなど、窮状に陥っているパルマ。深刻な財政難は、クラブの下部組織でプレーする若手選手たちにも大きな影響を及ぼしている。

 下部組織の監督を務めるエルナン・クレスポ氏は先日、選手たちが冷水のシャワーを浴びざるを得ないなど劣悪な環境でのプレーを強いられていると発言。体制への不満を訴えるとともに、「次のサンプドリアとの遠征に向かうお金があるかどうかも分からない」と述べていた。

 サンプはこの発言を受け、クラブ公式ウェブサイトに「教育とフェアプレー」と題した声明を掲載。28日にホームで行われる試合に向けて、パルマ下部組織の遠征費用を負担する姿勢を示した。声明では次のように述べられている。

「エルナン・クレスポの発言を読み、マッシモ・フェレーロ会長とサンプドリアは、パルマのセカンドチームが予定どおりリグーリアを訪れて試合をすることができるように協力する」

「育成部門の教育的価値は、フェアプレーの名の下に常に守られ尊重されるべきものだ。そのためにフェレーロ会長とサンプドリアは、クレスポと彼の選手たちが次の試合のための遠征を実行できるよう助ける準備がある」

 なお、現在サンプドリアの下部組織で監督を務めるのは元イタリア代表のエンリコ・キエーザ氏。クレスポ監督とは、現役時代にパルマでコンビを組んだ名ストライカー同士の旧友対決となる。

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