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「我々は砂漠のむくろ」…パルマの監督と主将が激白 連盟の無関心さに怒り

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 パルマのロベルト・ドナドーニ監督とDFアレッサンドロ・ルカレッリが28日に会見し、破産危機にあるクラブの現状について言及した。両者はイタリアサッカー連盟(FIGC)など、体制サイドがパルマの窮状に関心を持っていないと批判している。

 連日暗い話題が続くパルマ。3月1日のセリエA第25節でジェノアと対戦する予定だったチームだが、「試合をする条件下にない」として延期を要求。FIGCは「これが最後」としつつ、試合の延期を受け入れた。

 ドナドーニ監督は現在の苦しい状況に触れ、次のように述べている。

「我々は砂漠のむくろのようなものだ。そして周りにいるのは、ハゲタカとジャッカルのみ。我々は世界中の笑い者になっている」

「仕事への愛情、パルマの関係者への絆から、我々は練習を続けている。だが、試合をしなかったのは、どうしてここまでになったのか、誰かがこの件の責任を負わなければいけないからだ。これまで、誰も自分に責任があるとは言っていない。過ちを犯したと言っていない。根本的な力強い形で介入をするべき時だ。二度と、パルマのようなケースが繰り返されてはいけない」

「イタリアサッカー選手協会と監督協会は連帯を示してくれた。(今節の全試合で開始を15分遅らせるという)抗議をしてくれたことに感謝しなければいけない。ピッチに立つ者からは連帯が示された。だが、ピッチの外にいる者たちからはほとんど連帯がない。それに何よりも落胆している」

 また、ルカレッリも次のようにFIGCやレーガを批判している。

「僕らが求めたのは、保護とサポート、そして体制が関心を示すことだった。でも、連盟会議は3月6日に予定された。でも、僕らは6日までもつかどうかも分からないんだ。選手協会と監督協会以外、どこからも連絡はない。連盟の誰も何が起きているかを見に来ていない。僕らが試合をしなかった主な理由はそこにある」

「僕らはジェノバ遠征に向かう用意があった。自分たちの資金でね。僕らはジェノア戦でお金を出してくれるスポンサーだって見つけていたんだ。でも、ポイントはそこじゃない。試合をしないという決断を簡単に考えないでくれ。僕らに残された唯一のことなのだから」

「僕らは自分たちのためだけに闘っているんじゃない。同じ問題を抱えたけど、声が届かないスモールクラブの代表でもあるんだ。パルマの下部組織には多くの若者たちがおり、彼らの価値も考えなければいけない」


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