beacon

本田は不発もミランは今季ホーム最終戦で快勝、エル・シャーラウィが完全復活

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.24 セリエA第37節 ミラン3-0トリノ]

 セリエAは24日、第37節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランは、ホームでトリノと対戦し、3-0で勝利した。本田は5試合連続の先発出場。得点に絡むことはなかったが、2試合ぶりのフル出場で勝利に貢献している。

 前節のサッスオーロ戦に敗れ、来季の欧州カップ戦出場の可能性が消滅してしまったミラン。前々節のローマ戦で2アシストを記録した本田を含め、流れを継続させることは出来なかった。目標こそなくなってしまったが、ホーム最終戦で何とか意地を見せたいところだった。

 サッスオーロ戦で途中出場して、故障から4か月ぶりの復帰を果たしていたFWステファン・エル・シャーラウィが、イタリア代表のアントニオ・コンテ監督が視察に訪れた一戦で結果を残した。前半18分、DFクリスティアン・ザッカルドが早めのクロスを入れると、エル・シャーラウィがワントラップコントロールから右足を振り抜く。エル・シャーラウィのゴールは昨年11月8日のサンプドリア戦以来、今季2ゴール目となった。

 ただ前半42分にミランにまたも退場者が出てしまう。ザッカルドが一発レッドカードを提示され退場。前節のサッスオーロ戦でも2名の退場者を出してしまっていたミランだが、2試合連続で数的不利を強いられることに。これにはフィリッポ・インザーギ監督もたまらず抗議。ハーフターム中に退席処分を受けてしまった。

 しかし、これでミランイレブンが団結したのか、後半はより集中した戦いが見られた。後半11分にはエリア内に侵入したMFマルコ・ファン・ヒンケルがDFクリスティアン・モリナーロに倒されPKを獲得。モリナーロにはレッドカードが提示され、数的不利も解消された。このPKをFWジャンパオロ・パッツィーニが決めて、リードを広げる。パッツィーニはセリエA通算100ゴールを達成した。

 さらに勢いづくミランは後半20分、ファン・ヒンケルとのワンツーで抜け出したエル・シャーラウィが、この日2点目を決めて、勝利を決定づける。今季は故障に苦しんだ22歳が、完全復活を印象付ける2発を沈めた。


●欧州組完全ガイド
●セリエA2014-15特集

TOP