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バセットの涙は90年W杯のガスコインの涙を彷彿させる…英メディア

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[7.1 女子W杯準決勝 日本2-1イングランド]

 イングランド女子代表は1日(日本時間2日)の女子W杯準決勝で日本女子代表(なでしこジャパン)と対戦し、1-2で敗れた。後半アディショナルタイムにまさかのオウンゴールで決勝点を献上。初の決勝進出を逃した。

 オウンゴールをしたDFローラ・バセットは試合終了と同時に、ピッチでしゃがみこむと肩を震わせて涙した。チームメイトやマーク・サンプソン監督が抱きしめるも、涙は止まらず。抱え込まれるようにスタジアムを後にした。試合後、監督や選手はバセットを称えるコメントを多く残している。

 英『BBC』では「ローラ・バセットの涙は90年イタリアW杯を彷彿させる」と特集を掲載した。90年イタリアW杯でイングランド男子代表は準決勝へ進出。7月4日に行われた一戦で西ドイツと対戦すると、1-1で迎えたPK戦で敗れて敗退した。

 そのとき、涙をみせたのがMFポール・ガスコイン氏。準決勝の試合中に警告を受けた同氏は、決勝進出してもピッチに立てないことを悟ると涙した。彼のみせた悔し涙は「ガッザの涙」として英国で語り継がれ、本はベストセラーとなった。

 イングランドの人々に刻まれた1990年7月4日の「ガッザの涙」から25年。「バセットの涙」をこれに重ね合わせた人は多いようだ。『BBC』によると、Twitterでは「僕はバセットの涙がガスコインの涙と同等に象徴的なものと扱われることを祈るよ」という声や「1990年のポール・ガスコイン。2015年のローラ・バセット。英国のユニフォームが流し続ける涙に胸が痛むよ」と声が上がっているという。

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