ミランの新スタジアム建設計画が前進した。7日、フィエラ・ミラノ財団がミランのプロジェクトを承認している。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、ミラノ市の許可が下りれば、ミランは新スタジアム建設に着手できるようだ。

　イタリアメディアによると、ミランは借地料を年間400万ユーロほどに増額すると提案したようで、これも最終的にフィエラ・ミラノ財団がミランの計画を選ぶ後押しになったという。

　ミランはポルテッロ地区にあるクラブオフィス「カーザ・ミラン」の前に、クラブ独自のスタジアムをつくろうとしている。収容人数4万8000人の予定で、ホテルやレストランなども含む複合施設にする狙いだ。ミランは2018-19シーズンのオープンを目指している。

　プロジェクトを主導するバルバラ・ベルルスコーニCEOは、クラブの公式ウェブサイトで、次のように喜びを表している。

「歴史的な第一歩よ。ミラノがロンドンのようになる。今日の財団の決定により、少なくとも我々の考えでは、我々のスタジアムにつながる道のりが公式に始まった。まだ当局に総合計画を承認してもらわなければいけないから、これは第一歩ね。いずれにしても、今日は歴史的な日よ」

「我々が提案しているのは、都市型スタジアム。地域の発展を助け、より安全にし、街のシンボルとなって、試合の90分以外にも楽しめる瞬間とサービスを提供することでスタジアムを訪れる人たちのメンタリティーを完全に変えるようなスタジアムよ」

　公共交通機関によるアクセスを簡易にすることを目指していることも再度強調したバルバラCEOは、新スタジアムがクラブに多額の利益をもたらすと述べている。

「ミランにとって、(新スタジアムは)クラブのビジネス発展に欠かせない。スタジアムを生かすことで、年間5000～8000万ユーロがもたらされるでしょう。それらのリソースは、新選手獲得にも使われる」

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