アレックス・ファーガソン氏は、ユルゲン・クロップ新監督がリバプールで成功するとみている。だが、ライバルが成功するかもしれないことに複雑な思いもあるようだ。

　ブレンダン・ロジャース前監督を解任したリバプールは、8日にクロップ監督の就任を発表。新指揮官は9日の就任会見で意気込みを表した。

　ファーガソン氏は『ESPN』のインタビューで、クロップ監督の就任について次のように述べている。

「良い人選だね。私は彼のことを称賛している。ジュネーブでの(FIFAの)監督会議を通じて、ユルゲンのことはかなり知っているんだ」

「強いパーソナリティーがあり、とても、とても頑固で、強い気質を持つ。ドルトムントで素晴らしいキャリアを築いたね。私は彼がとてもうまくやれると思っている」

　クロップ監督がリバプールで良い仕事をすれば、ファーガソン氏が愛するユナイテッドのライバルが躍進することになる。ファーガソン氏は笑顔で冗談めかし、こう続けた。

「リバプールのことだから言いたくないけど、心配しているんだ。だが、彼はうまくやるだろう」

　クロップ監督はリバプールのいわゆる「補強委員会」とともに仕事をするとされているが、ファーガソン氏は委員会の存在に反対している。

「監督を信頼しないなら、なぜ監督がいる? 監督を信頼すべきだ。どんなタイプの選手を監督が望むのか、どのポジション(の補強)を望むのか、どの特長の選手を望むのか、決めるべきは監督だ。監督として必要とすることを誰よりも知っているのは監督なんだよ」

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