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16歳GK先発のミラン、天敵に同点弾浴びるも4試合ぶり勝利…本田は後半44分から出場

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[10.25 セリエA第9節 ミラン2-1サッスオーロ]

 セリエAは25日、第9節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランは25日、ホームでサッスオーロと対戦し、2-1で勝利した。ミランの勝利は4戦ぶり。4試合連続ベンチスタートの本田は後半44分から2試合連続の途中出場を果たした。

 ここ3戦勝利から遠ざかっているミラン。シニシャ・ミハイロビッチ監督に対する風当たりは日に日に強さを増している。21日にはライバルクラブ・インテルと親善試合を行ったが0-1で敗戦。25日と28日に行うホーム2連戦で指揮官の去就を問うとの見方が強まっている。

 変化を求めたいミハイロビッチ監督は、16歳GKジャンルイジ・ドンナルンマをデビューさせるなど、チームに大きな刺激を与える。システムは前節から採用する4-3-3で臨み、4戦ぶりの勝利を目指した。

 試合は前半29分に大きな動きを見せた。ミランはFWアレッシオ・チェルチが右サイドからスルーパスを通すと、FWカルロス・バッカが反応。GKアンドレア・コンシーリもかわしにかかると、エリア内で接触。主審は決定機を阻止したとして、コンシーリに一発レッドカードを提示した。

 キッカーはPKを獲得したバッカ。交代で入ったGKジャンルカ・ペゴーロもコースを読んで手に当てたが、バッカのシュートの勢いが勝り、ミランに先制点が入った。

 ただ、今のミランは数的優位すらも生かせない。後半8分、ゴール右でFKを与えると、FWドメニコ・ベラルディに左足で直接狙われる。壁を越えて左サイドから巻くようにして入ったボールは、16歳GKの逆を突いて、ゴール左隅に吸い込まれる。一昨季の対戦で4発、昨年の対戦でも3発を決められている天敵にまたもやられてしまった。

 追いつかれたミランは後半15分にMFアンドレア・ポーリに代えてFWルイス・アドリアーノ、同25分にMFユライ・クツカに代えてMFアンドレア・ベルトラッチと、攻撃的なカードを積極的に切る。ただ同29分に迎えた波状攻撃によるチャンスは、体を張ったサッスオーロ守備陣に守りきられてしまった。

 このままでは28日のキエーボ戦を待たずに監督の解任がすぐにでも発表されそうな展開となったが、迎えた後半41分、右サイドからのCKを獲得すると、ニアで競った流れ弾をL・アドリアーノが頭で押し込み、ついに勝ち越し。直後、ミランは同44分にチェルチに代えて本田を投入。2-1で競り勝ち、4試合ぶりの勝利を挙げた。


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