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リバプールの歯車が狂った夏?バロテッリではなく、サンチェスが欲しかったロジャース

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 前リバプール監督のブレンダン・ロジャース氏は、2014年の夏に獲得を望んだ選手が現リバプールFWマリオ・バロテッリではなかったと明かした。

 リバプールは2013-14シーズンにプレミアリーグで優勝を争った。しかし、最終的にマンチェスター・シティに屈して2位でシーズンを終えると、その夏にFWルイス・スアレスがバルセロナへと移籍。エースが抜けた穴は埋まらず、今シーズン途中にロジャース氏は監督を解任されている。

 2014年夏の補強がうまくいかなかったことは、ロジャース氏のプランを大きく変えたようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』で、前リバプール指揮官がこのように語った。

「オーナー陣は若い選手を獲得して育てたいと考えた。そのときにやってきた選手の多くは、24歳以下だった。移籍はグループの決定であり、私に最終決定権はなかったよ。難しいことだね。選手を欲しいけれど、その選手が補強リストに載っていないんだ」

「ルイスを失ったダメージは大きかった。彼を中心にチームをつくっていたからね。理想としては、タイトルを逃した後でベストプレーヤーたちを残し、さらに1、2人を加えて次につなげたかった。だが、残念なことにワールドクラスの選手を失い、その彼はバルセロナで大きな影響力を発揮している。我々が必要としていたのは、ただ単にゴールを奪う選手じゃない。プレスもかけられる選手だ。それだけのことをルイスは我々にもたらしていたよ」

 ロジャース氏が後釜に狙っていたのは、バルセロナからの移籍を目指して、最終的にはアーセナルに加わったFWアレクシス・サンチェスだ。

「彼のプレスと攻撃を考え、アレクシスは適切な代役だと思った。それこそがスムーズな移行だと感じたよ。そして、試合で何か異なるものが必要になったときのためにリッキー・ランバートというオプションを考えた」

「だが、アレクシスはやってこなかった。そして、リッキーに予想外のプレッシャーがのしかかることになってしまった。それで誰かを獲得しなければいけなくなったんだ」

 そうしてリバプールにやってきたのが、バロテッリだったという。

「マリオの才能は巨大だ。夏の終わりになっても、我々は望んでいたタイプの選手を獲得してなかった。オーナー陣は、私にその選手を育てることができると考えたんだ」

 2014年の夏にリバプールが獲得していたのが、バロテッリでなくアレクシスだったとしたら、ロジャース氏とリバプールの今は違ったのだろうか。

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