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母国で監督賞受賞のラニエリ、子供たちに「スポーツで金を考えるな」

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 レスター・シティクラウディオ・ラニエリ監督が9日、母国イタリアで「エンツォ・ベアルゾット賞」を受賞した。指揮官は喜びを表し、子供たちに「金ではなく、より良い未来を築くこと」を考えるように呼びかけている。

 「エンツォ・ベアルゾット賞」は、1982年のワールドカップでイタリア代表を世界王者に導いた指揮官の名を冠した賞で、これまでカルロ・アンチェロッティ氏やマッシミリアーノ・アッレグリ監督らが受賞している。プレミアリーグ優勝の快挙をたたえられたラニエリ監督は、受賞金を筋萎縮性側索硬化症の財団に寄付した。

 そのラニエリ監督は、次のように喜びを表した。イタリア『スカイ・スポーツ』などが伝えている。

「正直、まだ自分たちが成し遂げたことを理解していない。この賞にも、選手たちにも、みんなに感謝している。我々は残留を目指してスタートし、こういうことになった。イングランドでのスクデット(リーグ優勝)は簡単じゃないが、私の最初のスクデットは(セリエA昇格に導いた)カリアリ時代だ。そのことは忘れない」

「ベアルゾットとは知り合いではなかったが、彼のスピリットが私にあると言ってもらえるのは光栄だ」

 また、ラニエリ監督は子供たちに向けて、次のようにもメッセージを発している。

「君たちの年のころ、私には多くの夢があった。ローマで2回、外されてしまったのだが、私は諦めなかったんだ。そして18歳のときに(エレニオ・)エレーラに獲ってもらった。だから、常に希望はある。そして、思ってもいなかった監督業をすることになった。トライしたいと思い、そしてここまできたんだ。私はまだ学ぼうとしている。自分はギリシャ(代表監督)時代と同じだと感じているからね」

「ギリシャで私は負けた。今はこうして勝っている。だが、立ち止まったことはない。だから、君たちに言っておきたい。諦めるな。常に前を見て、金のためにスポーツのことを考えるんじゃない。団結して、より良い未来を築くために考えるんだ」

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