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二転三転の壮絶シーソーゲーム…小林ヘーレンフェーン、2連覇中PSVに3-4惜敗

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MF小林祐希はリーグ戦11試合連続の先発フル出場

[1.22 エールディビジ第19節 PSV 4-3 ヘーレンフェーン]

 エールディビジは22日、第19節3日目を行い、MF小林祐希の所属する4位ヘーレンフェーンは敵地で3位PSVと対戦。スコアが3度ひっくり返る壮絶なシーソーゲームの末、3-4で惜敗した。小林は攻撃での見せ場は少なかったが、リーグ戦11試合連続の先発フル出場でチームに貢献している。

 勝ち点5差で迎えた4位ヘーレンフェーンと3位PSVの上位直接対決。先に主導権を握ったのは、アウェーのヘーレンフェーンだった。スムーズなボール回しで開始からゴールに迫ると、前半5分には細かいパスワークで中央を打開。最後はFWサム・ラーションのループパスからFWレザ・グーチャンネジャドが抜け出し、相手GKとの1対1を冷静に制して均衡を破った。

 ホームでリーグ戦4試合ぶりに先制を許したPSVだったが、2連覇中の王者は動じない。失点後は対角線のロングボールを多用し、その落としを拾って攻撃を展開。地上戦を得意とするヘーレンフェーンを力技で自陣に釘付けにすると、相手のミスにも乗じてチャンスを量産していく。

 そして前半32分、DFエクトル・モレノが最終ラインから左足でロングフィード。オフサイドトラップをかい潜ったMFダビ・プレパーが中途半端に飛び出したGKエルウィン・ミュルダーより先に頭でボールをとらえると、無人のゴールに決まり、1-1と同点に追いついた。

 PSVの逆転は時間の問題となる中、前半40分にはDFイェトロ・ウィレムスが左足で鋭いクロスを供給。PA内右のFWルーク・デ・ヨングがヘディングで折り返し、ファーのFWガストン・ペレイロが頭で押し込んでスコアをひっくり返した。

 前半は為す術なく防戦一方となったヘーレンフェーン。だが、ハーフタイムを挟んで迎えた後半は落ち着きを取り戻し、攻撃の回数も増加。後半9分には左サイドからカットインしたFWアーバー・ゼネリがスルーパスを出すと、これが相手DFに当たり、偶発的にグーチャンネジャドがPA内左に抜け出す形に。チーム得点王のグーチャンネジャドはこの絶好機を逃さず、左足のシュートで同点弾を挙げた。

 ヘーレンフェーンは後半30分にDFドーケ・シュミットがPA内でルーク・デ・ヨングを倒し、PKを献上するが、キッカーのペレイロが放った左足のシュートをGKミュルダーがストップ。前半の同点被弾につながった判断ミスを帳消しにするビッグセーブでチームを救った。

 勢いづくヘーレンフェーンは後半35分、ラーションが左CKからクロスを送ると、ボールの到達点にはグーチャンネジャド。相手DFに密着されながらも豪快なヘディングシュートを叩き込み、再逆転となるゴールでハットトリックを達成した。

 しかし、試合はこのままでは終わらない。PSVは後半44分、右クロスを途中出場のMFシーム・デ・ヨングが落とし、MFマルコ・ファン・ヒンケルが滑りながら蹴り込んで3-3とする。同45分には、右サイドからのFKが流れ、PA内中央で反応したモレノが左足の太もも付近で執念の再々逆転ゴール。激しい打ち合いを制したPSVが2連勝を飾り、敗れたヘーレンフェーンは2試合ぶりの黒星となった。


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