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アザールが圧巻の50mドリブル弾! チェルシーがアーセナルとの伝統ダービー制し首位独走

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圧巻のドリブルシュートを決めたMFエデン・ザール

[2.4 プレミアリーグ第24節 チェルシー3-1アーセナル]

 プレミアリーグは4日に第24節を行った。スタンフォードブリッジでは、首位チェルシーと3位アーセナルによる“ビッグロンドン・ダービー”が行われ、MFエデン・アザールの圧巻の50メートルドリブル弾などでチェルシーが3-1で勝利した。

 首位を走るチェルシーは、前節リバプール戦に続いて今季の優勝を占う重要な一戦に臨んだ。アントニオ・コンテ監督はいつも通り、3-4-3のフォーメーションを採用。前節から1人を入れ替え、前線の右にFWペドロ・ロドリゲスが入った。一方、アーセン・ベンゲル監督がベンチ入り停止処分中のアーセナルは、4-2-3-1のフォーメーションで前節ワトフォード戦から3人を変更。DFエクトル・ベジェリンとMFアレックス・オクスレイド・チェンバレン、FWセオ・ウォルコットが先発起用され、1トップにはFWアレクシス・サンチェスが入った。

 チェルシーとの勝ち点差を縮めたいアーセナルは、前半2分にGKティボー・クルトワのパスミスからボールを奪い、最後はPA左手前からFWアレックス・イウォビが右足シュートを放つもわずかに右に外れ、早々の先制点とはならなかった。立ち上がりこそ攻め込まれたチェルシーは、MFエンゴロ・カンテが中盤で相手の攻撃を止め、前線でもボールが収まるようになり、徐々に攻撃の手を強めていくと、そのままの流れで先制点を挙げた。

 前半13分、チェルシーは右サイドからペドロがクロスを送り、相手DFの前に入ったFWジエゴ・コスタがヘディングシュート。これはクロスバーを叩いたが、跳ね返りにいち早く反応したMFマルコス・アロンソがベジェリンに競り勝ち、ヘディングシュートを流し込んだ。この競り合いでアロンソの肘が入ったベジェリンが、続行不可能と判断され、アーセナルはDFガブリエル・パウリスタをピッチに送り込んだ。

 ペドロの流動的な動きやD・コスタの強引な突破に苦しんだアーセナルだが、前半終盤に立て続けにチャンスを作る。同38分、右サイドのMFメスト・エジルがグラウンダーのパスを中央に入れ、PA手前で受けたチェンバレンがふわっとした浮き球パスをゴール前に入れ、ガブリエルがヘディングシュート。これはGKクルトワに弾かれ、同アディショナルタイム2分にもPA右でフリーでボールを受けたエジルが中央に切れ込んで左足を振り抜くも、GKクルトワの牙城を崩すことができなかった。

 1点リードのチェルシーは後半の立ち上がりに追加点を奪う。センターサークル内でボールを受けたアザールがドリブル開始。MFフランシス・コクランのプレスにも倒されることなく、ゴールに突き進むと、巧みなボールコントロールで相手DFを翻弄し、PA内から右足シュートを突き刺した。

 得点が欲しいアーセナルは後半20分、コクランを下げてFWオリビエ・ジルを投入。同25分には、ウォルコットに代えてFWダニー・ウェルベックを入れ、攻撃のテコ入れを図った。同33分には、DFシュコドラン・ムスタフィの右クロスからウェルベックのヘディングシュートがゴール左隅に飛んだが、GKクルトワがファインセーブ。これで得た左CKからニアに走り込んだムスタフィが頭で合わせるもわずかに左に外れ、1点が遠い。

 とどめの3点目を狙いにいくチェルシーは後半39分にアザールとペドロを下げて、MFウィリアンとMFセスク・ファブレガスを入れる。すると、直後の同40分、GKペトル・チェフのミスキックからボールを受けたセスクがロングループシュート。これが無人のゴールに吸い込まれたが、古巣からの得点にセスクは喜びを示さなかった。同アディショナルタイム1分にはジルに1点を返されたが、試合はそのまま3-1でチェルシーが勝利。アーセナルとの上位対決を制し、優勝に大きく前進した。


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