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カッサーノが中国オファーを断った理由…トッティの助言を聞かぬは最大の過ち

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アントニオ・カッサーノフランチェスコ・トッティの助言に従わなかったことを後悔した

 元イタリア代表のFWアントニオ・カッサーノが自分の最大の過ちはFWフランチェスコ・トッティの助言を聞かなかったことであると、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』のインタビューで明かした。

 カッサーノは昨夏、所属していたサンプドリアのマッシモ・フェレロ会長らとの意見の食い違いから構想外となった。1月の移籍市場では、古巣との契約を解除し、新天地を求めてアピールを続けていた。しかし希望するオファーは届かず、水球の選手である妻、カロリーナ・マルチャリスさんの「マネージャー兼主夫に専念する」などと話していた。

 そんなカッサーノが自身のキャリアを振り返り、最大の過ちであると考えるのはローマのレジェンド、トッティの助言だと明かす。当時カッサーノは、ローマとの契約延長の交渉が上手く進まず、クラブとの間で緊張が続いていた。

「アントー(アントニオの愛称)、よく覚えておけ。どこか国外へ行って何か不満な気持ちでプレーするより、金銭面で多少劣っていても笑顔でプレーできる方がいい」

 それでもカッサーノは、世界最高と呼ばれた銀河系軍団レアル・マドリーへの移籍を選択した。結局1年半でセリエAへの復帰を決断した。

「当時はレアルのオファーが魅力的に見えたんだけど、もしフランチェスコのアドバイスを受け入れていたら、おそらく10年、15年とローマに残って彼と一緒にプレーしていただろう」

「オレはあのアドバイスを受け入れるべきだった。だけどいつものように周りに耳を傾けず、自分の嗅覚で行動してしまった。オレは失敗して後悔したけど、結局自分のせいなんだ」

 今冬の移籍市場では、中国クラブからの爆買いオファーがあったことを本人も認めている。しかし、尊敬する先輩トッティの教えに従い、笑顔でプレーできるクラブをカッサーノは探し続ける。


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