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アーセナルの監督は過酷なんです…ベンゲルの監督論「私はマゾヒズムの専門家」

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“監督論”を説いたアーセン・ベンゲル監督

 アーセナルアーセン・ベンゲル監督が、アーセナルの監督であることは大半が辛い経験であると話している。

 ベンゲル監督は1996年10月に名古屋グランパスの監督からアーセナルの指揮官に転身。以後、20年を超える年月をアーセナルの監督として過ごしてきた。しかし先月15日に行った欧州CLのバイエルン戦で1-5と大敗を喫した試合後、3月中にも去就についてコメントすると答えるなど、今夏にも終止符が打たれる可能性が噂されている。

 そんな状況の中で、ベンゲル監督は“アーセナルで監督をすること”、ひいては“サッカーチームの監督になること”について、次のような話をしている。『メトロ』が伝えた。

「私はマゾヒズムの専門家だからね(笑)。重責だし、人生すべてを捧げなければこの仕事はできない。他のことには何も手がつかなくなるんだ。基本的に、90%は辛いことだよ。残りの10%だけが満足感をもたらしてくれる。そのために人生のすべてを捧げなければならないんだ。監督になるためにはその覚悟をする必要がある」

「これは監督になりたいという若者たちにいつも言っていることだが、人生を犠牲にする覚悟はできているか? と問いたいね。監督というのはまるで司祭のようなものだ。サッカー界の司祭にならなければいけない。でもこの仕事についたことで、人間としてのレベルが一段上がったと感じているよ。人間として強くなれたんだ」

「人々のベストを引きだすことは、掛け値なしに素晴らしいことだ。もちろん、人々や結果に失望することもある。だが、人間として成長し、次のレベルにいくためには、とても素晴らしい経験でもある。自分の限界を超えて、平凡な人生から抜け出すことが出来るんだ」

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