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シャビがバルサの現状を分析「そのシステムに適応する選手が減ってしまった」

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MFシャビ・エルナンデスは古巣の現状に何を思う

 アル・サッドMFシャビ・エルナンデスがスペイン『マルカ』とのインタビューに応じ、古巣バルセロナの現状についてコメントしている。

 レアル・マドリーにスペインの盟主の座を奪われたとも言われているバルセロナ。シャビは古巣の問題が、そのシステムに適応する選手を擁していないことにあると説いた。

「自分はじつに素晴らしい時代を過ごしたチームの一員だったが、現チームはあの頃と同じには見えない。良い形でフットボールをプレーしてはいるが、もっと上手い補強ができたはずだ。5~6年前にはそのプレーシステムのために最高の選手たちを揃えていた」

「今日、彼らのシステムに合致する選手はイニエスタ、アルバ、メッシ、ピケ、ルイス・スアアレス、ブスケッツの6選手だ。でもバルサがそのシステムを活用するために11選手が必要なんだよ。バルサはシステムに適応するための選手を獲得してこなかった」

 バルセロナがカンテラを重視しなくなったとの見解には、次のように返している。

「カンテラを頼ってはいるが、カンテラーノがレギュラーになれるかはまた別のことだ。カンテラは強化しなくてはならない。最高の時期には、トップチームの60%がカンテラーノだった。チアゴ(・アルカンタラ)はクラブを去ったが、それはチャンスを与えていなかったからだ。いずれにしろ、誰もが落ち着きを持たなくてはならない。バルサは世界で最も難しいクラブなんだからね」

 バルセロナが「世界で最も難しいクラブ」の理由についても説明した。

「なぜなら勝利と良いプレーを見せることを求められるからだ。マドリーが目も当てられない試合で3-2の逆転勝利を収めたとする。すると叙事詩的なことや、フアニートの精神が話される……。一方で僕たちが90分に勝利すると、なぜポゼッションしなかった、なぜ3回も決定機を許した、なぜサイドからは攻めずに中央で優位性を求めたのかと1週間を通して分析され続ける。だけどマドリーには『なぜ』がない。勝てば議論は起こらないんだよ」

 一方で、バルセロナがこれまでのプレースタイルを放棄することには反対の意思を示した。

「現チームも、これまでいくつものタイトルをもたらしてきたプレーを試みている。スタイルの変更は、歴史に泥を塗ることを意味する。クライフの到着からバルサは変わり、世界中から敬意を集め、フットボールファンを魅了するようになった。なぜ現在のプレーアイデアを変えなくてはいけないんだ? 今のクラブの幹部陣のことは知らない。だけど、バルサが違うプレーを見せるなんて好ましくないね」

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