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ベルルスコーニ氏「モンテッラは気に入らない。もっと中央から攻撃を」補強にも不満

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シルビオ・ベルルスコーニ氏「モンテッラは気に入らない」

 ミランのシルビオ・ベルルスコーニ前会長が5日、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューに応じ、現体制の運営方針を批判した。

 ベルルスコーニ前会長は1986年2月、ミランを買収しオーナーとなった。今年4月に中国グループにミランを売却するまで、31年間にわたりベルルスコーニ体制を維持、イタリア国内、ヨーロッパ、世界タイトルを合わせて29個獲得してきた。またアッリゴ・サッキ氏やファビオ・カペッロ氏を監督に迎えたことで現代サッカーの発展に寄与したほか、歯に衣着せぬ発言でメディアを賑わせた名物会長として知られた。

■今も変わらないミランへの情熱

 ベルルスコーニ前会長はすでに経営陣から退いているものの、在職時と変わらず、ミランについての持論を力説している。

「(ミランは)私の心、そして人生の一部だ。最低でもチームが上手くいってほしいと思っている。これが心残りだ。(今夏の)補強は理解できない。あれだけ資金を使って、トッププレーヤーを1人も獲得できなかったのか」と述べ、今夏の移籍市場において12選手を獲得した現体制の経営方針を批判し、高額のトッププレーヤーを1名でも獲るべきだったと指摘した。

 ベルルスコーニ前会長はトップ下を置くシステムを好んでおり、在職時は指揮官のビンチェンツォ・モンテッラと議論になったとも報じられた。現在もその考えは変わらないようだ。

「私は(クリスティアン)ブロッキに続投して欲しかった。だが当時(2016年6月)、私は病院のベッドで生と死をさまよっていた。その時モンテッラと言われたんだ。彼のチーム構想は気に入らない。哲学が見えない。なぜスソや(ジャコモ)ボナベントゥーラがベンチスタートになってしまうことが多いのか。2人は非常に技術の優れた選手なんだ。いつもサイド攻撃ばかりで、エリア内にいつもクロスばかりだ。まったく、私なら得点を取るために2人のクオリティを生かして、中央でパスをつながせるのに」

 最後に新加入のボヌッチにキャプテンマークが託されたことについて、「長年、ユベントスのバンディエラ(チームを象徴する選手)だった選手の手に渡ってしまった。(リッカルド)モントリーボがいるんだ。彼にキャプテンマークを託すべきだった」と述べ、昨季まで主将を務めたモントリーボに続投させるべきだったと主張している。

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