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伊藤達哉が勝ち越し弾の起点に!HSV、10人の浅野シュツット撃破で9試合ぶり勝利

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ハンブルガーSVが9試合ぶり勝利

[11.4 ブンデスリーガ第11節 ハンブルガーSV3-1シュツットガルト]

 ブンデスリーガは29日、第11節3日目を行い、DF酒井高徳とFW伊藤達哉の所属するハンブルガーSVはホームでFW浅野拓磨の所属するシュツットガルトと対戦し、3-1で勝利した。酒井はボランチでフル出場。3試合ぶりの先発出場となった伊藤は右サイドハーフで後半23分までプレー。浅野は右サイドハーフで先発し、3試合連続フル出場を果たした。

 シュツットガルトは前半3分、DFバンジャマン・パバールの絶妙なスルーパスで背後に抜け出したギンチェクがDFを外し、GKとの1対1から右足シュート。立ち上がりはボールを保持していたが、前半13分のアクシデントで流れを失う。MFジェニス・ブルニッチが2枚目の警告で退場となり、残り時間を10人で戦うことになった。

 数的優位に立ったハンブルガーSVが試合を動かす。前半20分、酒井のパスで縦に仕掛けようとした伊藤が倒され、PA手前の位置でFKを獲得。キッカーはMFアーロン・ハント。左足で低い軌道のシュートを放つと、バウンドしたボールをGKロン・ロバート・ツィーラーがこぼして左ポストに当たり、それがGKツィーラーの足に当たってゴールマウスに吸い込まれた。

 伊藤が獲得したFKで先制に成功したハンブルガーSVはボールポゼッションを高め、何度も決定機をつくる。前半アディショナルタイムには酒井が鋭いターンでDFをかわし、ドリブル突破からミドルシュート。1人少ないシュツットガルトは前半シュート1本と守勢に回った。

 0-1で折り返した後半はシュツットガルトは浅野がカウンターからチャンスを演出。すると後半7分、劣勢のチームにビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が“味方”した。PA左で倒されたMFチャドラック・アコロがFKを獲得。自らキッカーを務め、ファーサイドにクロス。PA内右のDFデニス・ディークマイアーがクリアを試みたプレーでボールが手に当たり、主審が映像を確認した結果、ハンドの判定が下された。

 PKを獲得したシュツットガルトはFWダニエル・ギンチェクが右足でGKの逆を突き、ゴール左下隅に突き刺した。1-1に追いつかれたハンブルガーだったが、後半20分、数的優位を生かして勝ち越しに成功する。伊藤が鋭いカットインから縦パスを入れ、ハントが流し、右サイド深い位置からディークマイアーがクロス。飛び込んだMFフィリプ・コスティッチがヘッドで押し込み、2-1にスコアを動かした。

 2点目の起点になった伊藤は足をつったか、直後にピッチに座り込み、後半23分にピッチを退いた。勢いは止まらず、後半25分には17歳FWヤン・フィーテ・アープがDFをかわし、強烈な右足シュートでダメ押しゴール。U-17W杯で大会5得点をマークしたドイツの“新星”が2試合連発で勝利を決定付けた。

 3-1で勝利したハンブルガーは8月25日の第2節ケルン戦(3-1)以来、9試合ぶりの白星で今季3勝目。バイエルンブレーメンに続く史上3クラブ目でホーム通算500勝を達成した。シュツットガルトはまたも連勝を逃し、開幕からアウェー6連敗となった。

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