陸上界のスーパースター、ウサイン・ボルトがドルトムントのトライアルに参加することが分かった。

　昨年のロンドンで行われた世界陸上を最後に陸上界からの引退を表明したボルト。オリンピックで8つの金メダルを獲得したジャマイカのスター選手は、ハムストリングスのケガに悩まされていたが、負傷は完治して、フットボーラーへの転身を本気で考えていると『エクスプレス』で語った。

「ケガはもう大丈夫だ。コンディションも完全に回復した。3月にボルシア・ドルトムントのトライアルに参加する予定で、このキャリアに挑戦するかを決断する。仮に彼らが僕は良い選手だと言ってくれれば、僕はもう少しトレーニングを続けて、フットボーラーとしてのキャリアを歩み始める」

「僕は神経質になったりはしないが、これはフットボールで、僕がやってきたものとは違うから、少しナーバスになっている。慣れるまでに時間はかかると思うが、何回かプレーすれば適応できるだろう。陸上競技を始めたときと同じような感覚だと思う」

「一番の夢はマンチェスター・ユナイテッドと選手として契約することだ。もしドルトムントが僕はグッドだと言ってくれれば、さらに厳しいトレーニングを積む。アレックス・ファーガソンと話をして、彼は僕の準備ができ次第、僕のプレーを見たいと言ってくれた」

　さらに、フットボーラーとしてのキャリアを始めるうえで、マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバにアドバイスを求めたようだ。

「僕には大きなチャンスがあると思う。何試合ものフットボールを見て理解もしているし、プレーもしている。それにトレーニングによっては良い選手になれるチャンスだってある。ポグバとはよく話をするんだ。彼にはさまざまな質問をしている。僕はフットボーラーになりたいが、それはトップのリーグでなければダメだ。平均的なリーグでは到底満足できない」

「僕の陸上界でのキャリアは非常に素晴らしいものだったから、より難しい挑戦だと思う。でも、仮にチャンピオンズリーグなどで優勝できれば、それは陸上界で成し遂げたものと同等以上の価値があるだろう。平均的なリーグではなく、トップリーグに挑戦したい。僕は最高の選手になりたいんだ」

　また、自身が望むポジションについて「個人的にはウィングでプレーしいたい。でも、選手たちはトップが最適じゃないかって言っていた」と話したボルトは、マンチェスター・ユナイテッドと契約できれば、それ以上のことはないと言及。そして「オールド・トラッフォードのピッチに立てれば最高のことだ」と目標を語っている。

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