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イングランドで混乱続くVAR…マタのゴールを取り消しで物議醸す

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主審に抗議するフアン・マタ

 17日のFA杯5回戦で、マンチェスター・ユナイテッドのMFフアン・マタの得点がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって取り消される一幕があった。

 ユナイテッドはハダースフィールドと対戦。1-0で迎えた前半終了間際、MFアシュリー・ヤングのパスに抜け出したマタはGKを交わし、無人のゴールに流し込み追加点を挙げたに思われた。しかし、VARを使用した主審のケビン・フレンド氏は、オフサイドだったとしてゴールは取り消されている。

 リプレイを見る限り、マタのポジションは確かに微妙な位置であったものの、ディフェンダーとほぼ同じ位置に立っており、オフサイドという判定は誤審ではなかったのではないかと物議を醸し出している。この試合を欠場したユナイテッドGKダビド・デ・ヘアも、ツイッターでこの判定に疑問を投げかけていた。

 後半にFWロメル・ルカクが追加点をマークし、ユナイテッドは2-0で勝利したため、マタのゴール取り消しの判定は試合に大きな影響を与えなかった。

 しかし、FA杯とカラバオ杯で試験的に導入されているVARは、未だ指揮官や選手の反発が根強い。3回戦再試合レスター・シティ対フリートウッド・タウンでは、史上初めてVARによりレスターFWケレチ・イヘアナチョのゴールが認められた後、相手指揮官は「VARを使ったとしても、判定に100パーセントの確信を持つことはできない」と言及していた。

 また、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督も否定的な発言を会見で述べている。イングランドでのVARの本格導入に向け、今回の判定はさらなる議論を呼びそうだ。

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