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日本とオランダは最高の相性?現地メディアが考える歴代最高のアジア人選手とは

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オランダで真価を発揮するMF堂安律

 今シーズン、エールディビジのフローニンゲンに加わった堂安律は、ここまでリーグ戦23試合7ゴールの活躍ぶりで、現地でも賛辞が寄せられる状況となっている。オランダメディア『elfvoetbal』は、堂安の現状に触れつつ、これまでエールディビジでプレーしてきた日本人選手を写真付きで振り返った。

「寿司、相撲、数独の国からやってきた堂安は、エールディビジで輝いた最初の選手ではない。彼の前には、多くの著名選手がいて、日本人プレーヤーはオランダで成功をもたらしてきた」

 堂安については、「5月1日まで、フローニンゲンは19歳の日本人選手を獲得するか決める必要がある。だが、ファンはすでに堂安の虜となっており、買い取りを望む声が多い。しかし、フローニンゲン以外からも関心を集める名手となっている」と紹介。

 プレースタイルについては、「彼は創造性あるプレーを披露し、ゴールに直結する仕事もできる。これまで7得点を決めているように、シュートの精度も十分だ。エールディビジ初年度で大きなインパクトを残しており、フローニンゲンにとってもこの日本人のスキルは欠かせないものとなっている」と、賛辞の内容で伝えている。

 また、この記事は「日本とエールディヴィジは黄金の組み合わせ」という見出しになっており、エールディビジで実績を残した日本人選手について次のように振り返っている。

■小林祐希
 ヘーレンフェーンのMFは、日本代表として4キャップを刻んでいる。彼は多才なMFとしてヘーレンフェーンで才覚を発揮しており、2016年にクラブが支払った25万ユーロという移籍金は、もはやそれ以上の価値になっている。

■ハーフナー・マイク
 彼はオランダで138試合以上プレーした。フィテッセとADOで通算51ゴールをマークし、エールディヴィジで最もゴールを決めた日本人となった。器用ではなく、動きも機敏ではないが、常にゴールに近い位置で相手を脅かした。195センチの長身FWはオランダで結果を残し、現在は日本に帰国。ルーカス・ポドルスキとヴィッセル神戸で攻撃デュオを形成している。

■本田圭佑
 2007年から2014年まで、VVVフェンロは日本人を何人も迎え入れている。バイクメーカーの名前を想起させるこの日本人選手は、VVVを押し上げるには十分な才能を備えていた。一時は2部降格してしまったが、エールステディヴィジ(2部)では、この日本人選手が2部に相当しないレベルの選手であることは誰の目にも明らかだった。

 それはまるでマックス・フェルスタッペン(F1ドライバー)が、急遽カートレースに参加してきたかのようだった。VVVは再び1部に復帰し、ホンダも移籍市場で注目される存在となった。そして彼はワールドカップを見据えて、CSKAモスクワへと新天地を求めることに。

 ホンダは2010年のワールドカップで成功を収め、その後ミランに移籍することになった。ここでは決して良好な時間を送ったわけではなかったが、現在彼は注目すべきチームでプレー。イルビング・ロサーノ(PSVでプレーするメキシコ代表)が在籍したパチューカで、確かな存在感を発揮している。

■吉田麻也
 ホンダの成功を受け、VVVは日本からこのDFを獲得した。常に安定したパフォーマンスを見せるDFではなかったが、2年後に確かな評価を得てイギリスへ新天地を求めた。この日本代表選手は80キャップを刻み、現在もサウサンプトンに在籍している。

■宮市亮
 フェイエノールトは、過去に才能ある日本人を獲得しているが、この若者については様々な議論の余地があった。ロッテルダムでは3得点しか決めていなかったが、この快足ウイングはフェイエノールトファンから愛された選手の一人。デ・カイプのファンも宮市に対して好意的なチャントを歌っていた。

■小野伸二
 エールディビジで最も優れたアジア人選手は、小野伸二だろう。世紀の変わり目にやってきたこのMFは、成功を収めたフェイエノールトの中でも主役だった。フェイエノールトのUEFAカップ優勝を祝い、その後日本に帰国した。その後しばらく、ロッテルダムのチームはビッグタイトルから遠ざかることになる。そして小野の技巧はまだ輝きを失っておらず、38歳になった現在では北海道コンサドーレ札幌のMFとして、まだ第一線で活躍している。

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