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W杯の“鬱憤”晴らすエースのハット!!バイエルンがスーパー杯3連覇、長谷部はリベロ→ボランチでフル出場

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FWロベルト・レバンドフスキがハットトリックを達成

[8.12 ドイツスーパー杯 フランクフルト0-5バイエルン]

 2018-19シーズンの幕開けを告げるドイツスーパー杯が12日、元日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトの本拠地コメルツバンク・アレーナで行われ、昨季ブンデスリーガ王者のバイエルンがカップ戦王者のフランクフルトと対戦した。5-0で完勝したバイエルンが3年連続7度目のスーパー杯制覇。長谷部はリベロの位置で先発すると、後半はボランチに上がり、フル出場した。鎌田はベンチ外だった。

 今季からアディ・ヒュッター監督が就任したフランクフルトは3-4-3のシステムを採用。新加入のGKフレデリク・レノウ、3バックは右からDFダビド・アブラム、長谷部、DFカルロス・サルセドと並んだ。中盤はスペイン2部オサスナから加入したMFルーカス・トロ、MFジョナサン・デ・グズマンがボランチのコンビを組み、右にMFダニー・ダ・コスタ、左にMFイェトロ・ウィレムス。前線は右にMFマルコ・ファビアン、左にMFミヤト・ガチノヴィッチ、中央にFWセバスチャン・アレが入った。

 バイエルンは昨季限りでフランクフルトを退任したニコ・コバチ監督が新指揮官に就任し、いきなりの古巣戦。GKマヌエル・ノイアー、4バックは右からDFヨシュア・キミッヒ、DFニクラス・ズーレ、DFマッツ・フンメルス、DFダビド・アラバと並んだ。中盤はMFハビ・マルティネスがアンカーを務め、右にFWトーマス・ミュラー、左にチアゴ・アルカンタラ。前線は右にMFアリエン・ロッベン、左にMFフランク・リベリが開き、中央にFWロベルト・レバンドフスキが位置した。

 昨季ブンデス得点王がチャンスを確実に仕留め、新シーズンの幕開けを告げるオープニングゴールを挙げた。前半21分、チアゴのサイドチェンジを受けたキミッヒが右後方から右足で正確なアーリークロスを入れ、ファーサイドに流れたレワンドフスキがヘッドで押し込んだ。

 直後の23分、フランクフルトは最終列から長谷部がパスを供給し、アレとワンツーの形で突破したガチノヴィッチが右足シュート。これは惜しくもゴール右に外れると、次の1点を奪ったのもバイエルンだった。26分、ロッベンが蹴り込んだ右CKをレワンドフスキが再びヘッドで叩き込み、2-0。連続ゴールでドッペルパック(1試合2得点)を達成した。

 0-2で折り返した後半はフランクフルトが4-2-3-1にシステムを変更し、長谷部はボランチの位置に上がった。それでも流れは変わらず、バイエルンは後半9分、右サイドでロッベン、ハビ・マルティネスがプレスをかけ、長谷部からボールを奪取。ロッベンのパスを受けたミュラーがラストパスを届け、ワンタッチで抜け出したレワンドフスキが左足シュートを押し込んだ。

 ロシアW杯で不発だったエースが“鬱憤”を晴らすハットトリックを達成。3-0と勝利を決定付けた王者の勢いはなおも止まらない。後半18分、リベリのスルーパスで左サイドを突破したアラバが左足で速いクロスを入れると、途中出場のMFキングスレイ・コマンが右足ダイレクトで押し込んだ。

 4-0に突き放したバイエルンは交代枠を使い切った後にアラバが負傷退場。数的不利に陥ったものの、後半40分にはコマンの個人技からチアゴがダメ押しの5点目。圧倒的な強さを見せたバイエルンが5-0で完勝し、スーパー杯3連覇を成し遂げた。

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