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“被害者”謝罪の事態に…バルサDFの『VAR一発退場』で論争勃発

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転倒シーンを見つめる主審

 今月23日に行われたリーガ・エスパニョーラ第5節のバルセロナ対ジローナ戦に関して、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定をめぐった論争が巻き起こっている。スペインメディア『マルカ』などが大々的に報じている。

「ラングレに申し訳ないと思っている」――。ジローナMFペレ・ポンは試合後、自身との競り合いで一発退場処分となった相手DFに謝罪の意を示した。

 問題となったシーンは前半35分、バルセロナDFクレマン・ラングレとの競り合いでペレ・ポンが転倒。先に攻撃側のペレ・ポンが相手をホールドしていたため、ジローナのファウルで終わるはずの場面だったが、ラングレのヒジが相手に当たっていたとしてVARが介入し、主審はレッドカードを提示した。

 本来VARは「明白かつ確実な誤審」があった場合、すなわち「ラングレの行為が明らかに一発退場に値する」ものだった場合にのみ介入するというルール。だがこのシーンでは、故意なヒジ打ちがあったとは言い切れないにもかかわらず、介入が行われた末に退場処分が下されていた。

 ペレ・ポンはファウルを犯した直後、一緒に転倒したラングレを起こして謝罪。だが、その直後にラングレにレッドカードが提示され、驚いた様子を見せていた。さらに試合後には「ラングレに申し訳ない。第三者のVARが決めたことで、僕もラングレも悪くない」とコメントした。

 試合は1人少なくなったバルセロナが失点を重ね、2-2の引き分けに終わった。試合の流れが悪くなった退場判定に、バルセロナのエルネスト・バルベルデ監督は「ファウルを詫びられた選手が初めて退場になった」と問題視。MFセルヒオ・ブスケツは「VARは同じ基準で適切に使われるべきだ」とルールを説いている。

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