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世界に挑む!ハワイ開催の国際大会にJ2長崎といわきFCが参戦!福島県浜通り高校生選抜もハワイへ

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いわきFCは2年連続での参戦となる

 2月8日よりハワイ・ホノルルにおいて、パシフィック・リム・カップ2019 Powered byアンダーアーマーが開催される。本大会はアンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームが特別協賛する形で実現。日本からJ2のV・ファーレン長崎と東北社会人リーグ1部のいわきFCが参戦し、MLSの強豪チームに挑む。

 パシフィック・リム・カップは環太平洋地域のサッカー競技レベルの向上を目的とした国際大会。2008年に開催されたパンパシフィックチャンピオンシップや、2012年に開催されたハワイアン・アイランズ・インビテーショナルに続く大会として、昨年、6年ぶりにハワイで開催された。

 18年大会は北海道コンサドーレ札幌が決勝でアメリカMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスを1-0で下し、初代王者に輝いた。第2回となる今年の大会にもMLSからバンクーバー・ホワイトキャップスとレアル・ソルトレイクが参戦。長崎、そして昨年に続く出場となるいわきFCと激闘を繰り広げる。

 長崎は昨年初のJ1を経験。残念ながら1年でJ2に降格したが、リオデジャネイロ五輪日本代表監督で、6年ぶりのJクラブ指揮となる手倉森誠監督を招へいし、1年でのJ1復帰を目標に掲げるシーズンをスタートさせている。

 またFW玉田圭司やDF亀川諒史といった実力者の補強にも成功。昨年は同大会を優勝した札幌がJ1で好成績を残しているだけに、大会から2週間後にJ2開幕戦を迎える長崎にとっても、今季への試金石と言える大会になりそうだ。

 2年連続の出場となるいわきFCは昨年、東北社会人リーグ2部南を18戦全勝という圧倒的成績で優勝。今季よりいよいよJFL昇格を見据えた東北社会人リーグ1部に参戦する。

 そしてパシフィック・リム・カップへの参戦は、現状の力を知る格好の舞台となる。昨年は2試合ともMLSのチームに敗れたものの、バンクーバー・ホワイトキャップスとの初戦では試合終了間際まで0-0の白熱のゲームを繰り広げ、フィジカル面でも自ら身体をぶつけにいき、全く見劣り無く、海外の強豪クラブと互角に渡り合った。

 今季のチームには、先日まで開催されていた高校サッカー選手権で青森山田高を優勝に導いてブレークしたMFバスケス・バイロンが加入。バイロンも入団後すぐの国際大会に「早速、このような環境でプレーできる機会をいただけてワクワクしている。成長して日本に帰りたい」と声を弾ませる。

 バイロン以外にも湘南や福島に在籍したMF前田尚輝や、22歳にしてJクラブ3チームを経験しているGK似鳥康太といった注目選手が新加入。昨年味わった悔しさを晴らすべく、パワーアップしたいわきFCがハワイに乗り込んでいる。

【大会日程】※試合時間は日本時間
2月9日(土)
レアル・ソルトレイク 12:30 いわきFC
バンクーバー・ホワイトキャップス 15:15 V・ファーレン長崎

2月11日(月)
3位決定戦
未定 9:30 未定

決勝
未定 12:15 未定

 なお、大会の模様はドームが運営する有明放送局で、全試合がインターネット配信される。(https://pacificrimcup.com/livestream)

 ドームの安田秀一代表取締役CEOは、「ハワイは戦争のつらい歴史を乗り越えて友好関係を結んだ場所で平和をスポーツで象徴できることは嬉しい。ハワイが持つポテンシャルでサッカーにおける環太平洋エリアの活性化に貢献したい」とコメントしている。

 また、いわきFCの大会オリジナルユニフォームには、東日本大震災からの復興と多くの支援に対する感謝を象徴するロゴ「元気~WE PLAY ON」がプリントされている。いわきFCは今年もこのロゴの入ったオリジナルユニフォームでプレーする。

■浜通り選抜

 2011年3月、「福島県浜通り」という地名が日本列島に轟いた。福島県東部の太平洋に面した沿岸地域の総称で、東日本大震災に関連する地震で甚大な被害を受けた場所。テレビのニュースなどで連呼されたことで、その地名が脳裏に刻まれている方も多いだろう。

 今大会にはそんな浜通りに住む高校生、いわき市、南相馬市、相馬市、広野町の高校の12人に、いわきFCU-18の選手3人を加えた選抜チームが参戦する。現地ではオワフ島を拠点にサッカーに取り組む若い世代の18人で構成する特別選抜チームとの親善試合のほか、現地の高校生との交流会なども行う予定でいる。

 浜通り選抜の選手の中には、避難先から地元の高校に戻ってきた選手もいるという。主将を務めるいわき光洋高のMF熊谷高希は、恵まれた環境で試合ができることへの感謝を語ると、「精一杯サッカーを楽しみたい。キャプテンとしてチームをまとめ、雰囲気を高めて、勝利にこだわって戦っていきたい」と力強く意気込んだ。強い絆で団結する選手たちが、復興から成長へ向かう福島県を体現する。

★大会公式サイト
https://pacificrimcup.com/jp/

★パシフィック・リム・カップHP内 有明放送ライブ配信ページ https://pacificrimcup.com/livestream

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