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長谷部誠が明かす好調の要因…消えない情熱も「サッカーのために生きている」

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フランクフルトをけん引するMF長谷部誠

 元日本代表MF長谷部誠は今季、フランクフルトで欠かせない存在として躍進するチームをけん引している。地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』が、そんな同選手の練習後のコメントを紹介した。

 ブンデスリーガでは現在4位につけ、UEFAヨーロッパリーグ(EL)でも準決勝まで勝ち上がっているフランクフルト。そんな絶好調のチームの中で、中心的な存在の長谷部に対する現地メディアの評価は高まり続けている。4日の練習後も取材陣に囲まれ、チームとして今季の目標や自身の好調ぶりの要因などについて問われている。

 取材に答えた35歳MFは、「今の雰囲気は僕がここに来てからでは最高です。14試合負けなしで4位につけているし、ELでも準決勝に進出しているので当然かもしれませんけどね。これ以上望めません」と言及。今季の目標については、「セバスティアン・ローデも話していましたが、4位はもう譲りたくないですね。謙虚でいることを大切にしますが、3位も可能だと思います」と自信を覗かせた。

 過去のシーズンでは、フランクフルトは好調な前半戦を過ごしながらも後半戦には大きく失速することもあった。長谷部はそうした流れについて、「ここ2年は終盤に向けて勢いを失いました。それらネガティブな経験から学ばなければいけません。今は選手が離脱しても、スカッドのクオリティは十分に高いので、そのようなことは起きません」と強調した。

 自身の好調ぶりについては謙虚な姿勢を崩さず。「これに関してはチームメイトたちに感謝しなければいけません。彼らはものすごく走り、ファイトしますので、僕の仕事はクリアしたり、ちょっとばかり組み立てたりする程度ですからね。あまり難しく感じません」と語りつつ、「でももちろん、サッカーのためにすべてを尽くし、サッカーのために生きています」とプレーに対する情熱を示している。

 またフランツ・ベッケンバウアーやローター・マテウスといったドイツ代表歴代リベロたちと比較される長谷部だが、同ポジションについて「3バックを採用するチームにとってリベロは良いこと」とコメント。「ホッフェンハイムでケビン・フォクトがもう3年近くそれをやっています。とても上手くやっていますし、参考にしていますよ」と明かし、「サッカーでは特に戦術面で常にたくさんの変化があります。僕にとってタイミングが完璧だったということです」とも述べている。

 取材陣に対して来季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場への意欲についても語った長谷部だが、フランクフルトの強化を務めるフレディ・ボビッチ執行役員は先日、今秋に契約延長の交渉に入る可能性を示唆。この時期に早くも新契約に関するコメントが発されることも、35歳の同選手のクラブにとっての絶大な価値を物語っているのかもしれない。

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