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「VARは最悪だ!」「なぜ再び悩まされるのか」プレミア首位攻防戦の判定が物議

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 10日行われたプレミアリーグ首位攻防戦で、またもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が議論を呼ぶこととなった。

 プレミアリーグ第12節、リバプールマンチェスター・シティ。首位を走るリバプールが2連覇中の王者シティを本拠地アンフィールドに迎えた、序盤戦の大一番。試合は開始6分にファビーニョの強烈なミドルシュートでリバプールが先制すると、その7分後にはモハメド・サラーが追加点を奪う。さらに後半開始直後にも3点目を奪い、反撃を1点に抑えたリバプールが3-1と勝利を収めた。

 この結果、リバプールは勝ち点を34まで伸ばし、2位レスター・シティに8ポイント差をつけて首位を独走。一方敗れたシティは、勝ち点25のままで4位に転落。両者の差は9ポイントまで広がっている。

 この一戦では、再びVARが大きな議論を巻き起こすことに。リバプールの先制点のシーン前には、自陣ペナルティエリア内でアレクサンダー・アーノルドの手にボールが当たっている。リーグ側は「不自然な体勢ではなかった」と説明しているが、元選手からはSNSで様々な声が上がった。

 チェスターFCで監督を務めるアンソニー・ジョンソン氏は、「VARはこれまで試合に持ち込まれたものの中で最悪だ! トレントは実際に(ラヒーム)スターリングにわたるボールを止めた…」と主張。またプレミアリーグで長年プレーした経験を持つポール・ディコフ氏は、「なぜペナルティじゃない? VARは恥だ!」と判定に不満を述べた。

 そして、リバプールのOBもこの判定に反応。ロビー・ファウラー氏は「明らかにハンド……だが、それはベルナルド(シウバ)のハンドからトレントへ」とし、直前に相手選手の手に当たっていたと主張。ティム・ケーヒルは「最初はシウバのハンド、次にトレント・アレクサンダーのハンド……なぜVARに再び悩まされるのか。ゴールは与えられたが、未解決だ。ハンドに分類されるものはなんだ?」とファウラー氏とおなじように言及しつつ、VARに苦言を呈している。

 またこれ以外のシーンでも、追加点の場面でサラーがオフサイドだったか、サディオ・マネがラヒーム・スターリングを倒したのではないか、など多くの判定について様々な意見が飛び交う状況となっている。

 正確な判定を行い、議論をなくすためにも今季からプレミアリーグでも導入されたVAR。しかし、結果として、ここまでは新たな議論を生じさせることとなっている。

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