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ファーガソンがC・ロナウド&ルーニーをキャプテンにしなかった理由

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 現役時代にマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏が、同クラブのキャプテンにまつわるエピソードを話した。

 1992年から2011年までクラブ歴代5位となる602試合に出場したユナイテッドのレジェンドであるG・ネビル氏。8度のプレミアリーグ優勝や2度のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)制覇を経験した中で、2005年からは5年にわたって主将を務めた。

 ユナイテッドは2007-08シーズンに素晴らしい選手を揃えてCLを制覇するなど、隆盛を極めた。そんな中、自身の衰えを感じていたというG・ネビル氏は、キャプテンを務めることについて、「プレシーズンにサー・アレックス(ファーガソン)に会いに行った」という。当時の様子をイギリス『スカイスポーツ』で以下のように振り返っている。

「キャプテンとして貢献できていないように感じていたんだ。当時の我々には、クリスティアーノ・ロナウド、ウェイン・ルーニー、カルロス・テベス、ライアン・ギグス、ポール・スコールズ、マイケル・キャリック、リオ・ファーディナンド、ネマニャ・ヴィディッチ、パトリス・エブラ、エドウィン・ファン・デル・サールといった素晴らしい選手たちがいた」

「私はサー・アレックスに『自分はもうキャプテンではなくていいと思います。自分が率いるレベルのチームではないくらい素晴らしくなっています』と話したんだ。でも彼には、『君にキャプテンを続けてもらう。ギグスとローテーションしながらね』と言われたよ」

「彼は、『もしロナウドをキャプテンにしたら、ルーニーが追い出される。ルーニーにしたら、ロナウドが追い出される。ヴィディッチに託したら、ファーディナンドは幸せに思わないだろう』と話していた。そして、その後の3~4年、私とギグスがキャプテンを共有したんだ。それはドレッシングルームでの友情のためだった。サー・アレックスはチーム最優先で考えていたんだ」

 なお、G・ネビル氏の引退後、2011年から2014年まではヴィディッチがキャプテンマークを引き継いだ。その後はルーニー、マイケル・キャリック、アントニオ・バレンシア、アシュリー・ヤングが務め、今季途中からはハリー・マグワイアが主将に就任している。

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