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あの大物FWも…“ヘアドライヤー”を浴びなかった4人の勝者

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“ヘアドライヤー”を浴びなかった4人とは

 元マンチェスター・ユナイテッドで現ウェールズ代表監督のライアン・ギグス氏は、アレックス・ファーガソン氏の「ヘアドライヤー」を浴びなかった「勝者」が4人いると明かした。英『ミラー』が伝えている。

 ギグスは1986年から2013年までの27年間をユナイテッドで過ごしている。その間、13度のプレミアリーグ優勝を経験し、最多出場選手として活躍したギグスが、ファーガソンから被害を受けなかった選手を明かしている。

 顔を赤くして激昂する様子から、選手たちに「ヘアードライヤー」と呼ばれていたファーガソン氏。「彼から批判を受けなかった選手が3〜4人だけいた」と『beINスポーツ』の「ザ・チャンピオンズ・クラブ」で語ったギグスは、次のように続ける。

「(エリック・)カントナがその一人だ。あとはブライアン・ロブソン、ロイ・キーン、そしてクリスティアーノ・ロナウド。彼らはそれぞれのやり方で勝者になった」

「彼らはピッチ上でやることをやっていたので、ファーガソンは(ヘアドライヤーを)する必要はなかったと感じたようだ」

 またギグスは、ファーガソンのカントナへの扱いは、チームメイトをたびたび驚かせたと付け加えた。

「エリックに関しては、何もしていない試合もあった」

「得点もしなければ、テベスやウェイン・ルーニーにように走ることもしなかった。いかなるインパクトも残さなかった。だがファーガソンは遅かれ早かれ、彼が良くなるということを知っていた」

「僕らはロッカールームで座って考えていたんだ。『彼は怒られるに違いない。ぶん殴られるに決まっている。今日は何もしなかったからな』と」

「だけど次の週、彼は決勝点を決めたり、魔法のような瞬間を演出したりした。だから他の大物選手とは違ったやり方で、ビッグネームたちをうまく操ったんだ」

「彼は人の心理を読む天才だった。手を肩に回すのか、ハーフタイムや試合後にロケットを打ち込むのか、あるいは放置するのか、それぞれの選手から最高のものを引き出すことに長けていた」

 ギグス氏によると、カントナがファーガソンの怒りの対象になったことは何度もあったものの、彼はそれを恐れなかったという。

「彼とは何度も喧嘩をしていたよ。僕のキャリアの中で、6回から7回は口論したことで、罰金を受けたことがあった」

「当時は、ロッカールームの中で殴られたり、パフォーマンスが悪かったりして、とてもいい気分とは言えなかった。そして僕自身、言い返さずにはいられなかったんだ」

「彼は実際、あとになってこう言っていた。口論するのは、君が気にかけてくれているということで、それをありがたく思っていると。それでも彼は自分が責任者であることを示すために、2週間分の罰金を課してきたけどね。だけど実際彼はそういうのを好んでいた。もちろん一線を越えない限りはだけど」

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