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セネガル代表FW、人種差別問題に持論「有名人なら命は大切にされる。でも、そうでなければ…」

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モナコケイタ・バルデは、人種差別問題について自身の考えを示した。

アメリカのミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官による不適切な拘束によって死去した事件以降、世界中で黒人差別に対する抗議活動が起こる。フットボール界でも、試合前やゴールセレブレーションの一環として膝をついて抗議への賛同を示したり、ユニフォームに“Black Lives Matter”と記したりと、人種差別撲滅に向けての運動が広がる。

そんな中、チャリティ活動に積極的に参加するセネガル代表FWケイタ・バルデは、出身地スペインの人種差別問題について『El Mundo』で「ケイタ・バルデという名前なら、黒人の命が大切にされるかもしれない。でも、(スペインの都市)リェイダでパートとして働く人だったら、その命は大事にされない」と話し、以下に続けた

「おそらく、黒人の少年に何かを貸したいなんて人はいないだろう。だから、僕は自分の助けられる方法で支援をしなければいけないと感じていた。雄弁ではなく、行動で示したい。多くの人が助けを必要としている。かなり悪い環境で生活しているし、道端で段ボールを敷いて寝ている。食べ物も買わないといけないし、寝る場所も確保しなければならないから、25ユーロのために1日13時間も働いている」

スペインで3月から新型コロナウイルスの感染が広がる中、バルセロナの下部組織で幼少期を過ごしたセネガル代表FWは、支援活動を展開。同選手はこのような行動に出た理由についても語った。

「セネガルのモスクや学校に寄付した。僕は子どもの頃から誰かと何かを共有したいという思いがあった。バルセロナやナイキから与えられた衣類やシューズを近所に配っていた」

「お金は現代社会の大きな問題の1つ。給料をもらえれば人として見てもらえるし、もらえなければ何者でもない。この件に関して言えば、汚染された社会で僕たちは生活している。人間の真の価値は失われてしまった。本当に残念だ」

「ただ、僕はお金がなかった時も幸せだったし、もちろん今だって幸せだ」
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