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元同僚に“2度のレッド”誘発されるも…17歳ファティ覚醒中のバルサ、敵地でセルタ3発撃破&2連勝!

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主審に抗議するFWリオネル・メッシ

[10.1 ラ・リーガ第4節 セルタ0-3バルセロナ]

 ラ・リーガ第4節が1日に開催された。バルセロナは敵地でセルタと対戦し、退場者を出しながらも3-0で完封勝利。雨風に見舞われた鬼門での一戦を制し、2連勝を飾った。

 ロナルド・クーマン監督体制の2戦目を迎えたバルセロナ。大勝スタートとなった前節ビジャレアル戦(○4-0)と同じ顔ぶれで臨んだ。最後尾にGKネトを据え、最終ラインは右からDFセルジ・ロベルト、DFジェラール・ピケ、DFクレマン・ラングレ、DFジョルディ・アルバ。中盤はMFセルヒオ・ブスケツとMFフレンキー・デ・ヨングがダブルボランチを組んだ。2列目は右からFWアントワーヌ・グリーズマン、MFコウチーニョ、FWアンス・ファティ。そして1トップはFWリオネル・メッシが務めた。

 バルセロナは5-3-2で入ったセルタに対し、様子見することなく開始からアップテンポで試合を進めると、前半11分に均衡を破る。PA付近のパスワークで相手を押し込んだ状態から、3人を引き付けたブスケツがループパス。はね返されるが、ディフェンスラインにギャップが生まれる。中央のコウチーニョがワンタッチで左前方に送ると、受けたのは17歳のファティ。その時点でDFジョセフ・アイドゥーにマークされていたが、前を向きながら懐の深いトラップでアイドゥーの足が届かない位置にボールを持ち出し、さらに他の2人の間を割って入る。最後はPA内中央から右足のアウトサイドキックでゴール左に流し込み、2戦連発となる今季3得点目を挙げた。

 先制後も追加点を狙って攻め込む中、前半35分にメッシが中央突破を阻まれた流れからセルタのカウンターを受ける。フリーのFWイアゴ・アスパスにスルーパスを許し、背後を取った元バルセロナのMFデニス・スアレスをピケが倒して止めると、主審はレッドカードを提示。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でオフサイドだったことが確認され、取り消しとなった。

 それでも前半42分、バルセロナの左サイドを抜け出そうとしたD・スアレスをラングレが右腕でブロックし、イエローカードの判定。2枚目で退場となってしまう。納得のいかないメッシが執拗に抗議したが、判定は変わらなかった。バルセロナは一時的にブスケツを最終ラインに下げてしのぎ、同アディショナルタイム1分にグリエーズマンとの交代でDFロナルド・アラウホを投入。メッシを最前線に残した4-4-1に変更した。

 前半は1-0で終了。ハーフタイムを挟み、この嫌な流れを断ち切ったのはメッシだった。後半6分、コウチーニョとのパス交換からドリブルでPA内右に進入。ダブルダッチでDFルーカス・オラサを翻弄し、右足で中央に蹴り込むと、オラサにボールが当たる。これがGKイバン・ビジャルの逆を突く形でニアに転がり込み、記録はオウンゴールとなった。

 さらに後半14分、メッシの落としからPA手前中央のコウチーニョが右足でMFレナト・タピアの股を抜く鋭いシュート。左ポストに当たったボールをメッシが左足で押し込むが、オフサイドを取られる。同15分にはPA内右のメッシが折り返し、遅れて上がってきたコウチーニョが右足で合わせるも、GKビジャルのファインセーブで3点目は奪えない。

 その後はピンチを迎えるシーンもあったバルセロナだったが、後半アディショナルタイム5分にメッシの個人技を起点に最後はS・ロベルトが右足のボレーを決めて3-0。リーガで過去5試合勝てていなかったセルタとのアウェー戦を制し、初陣から2連勝となった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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