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マラドーナ氏へ黙祷のメッシ、あわや“神の手”再現からの豪快弾!! バルサがオサスナを4発撃破で2戦ぶり白星

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マラドーナ氏にゴールを捧げたFWリオネル・メッシ

[11.29 ラ・リーガ第11節 バルセロナ4-0オサスナ]

 ラ・リーガ第11節が29日に行われ、バルセロナはホームでオサスナと対戦し、4-0で勝利した。前半30分にFWマーティン・ブレイスウェイト、同42分にFWアントワーヌ・グリーズマン、後半12分にMFコウチーニョ、同28分にFWリオネル・メッシがそれぞれゴールを記録。リーガでは2試合ぶりの白星を手にした。

 バルセロナは21日の前節アトレティコ・マドリー戦(●0-1)で負傷したDFジェラール・ピケとDFセルジ・ロベルトが欠場した一方、24日のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のグループG第4節ディナモ・キエフ戦(○4-0)で休養を与えられたメッシとMFフレンキー・デ・ヨングが復帰。また負傷明けのMFセルヒオ・ブスケツがベンチ入りを果たした。

 フォーメーションは4-3-3。GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンをゴールマウスに据え、最終ラインは右からDFセルジーニョ・デスト、DFオスカル・ミンゲサ、DFクレマン・ラングレ、DFジョルディ・アルバが並んだ。中盤はMFペドリとデ・ヨングがダブルボランチを組み、トップ下にグリエーズマン。前線は右サイドにメッシ、左サイドにコウチーニョ、そして中央にはディナモ・キエフ戦で2ゴール1アシストの活躍を見せたブレイスウェイトが配置された。

 開幕4連勝でグループリーグ突破を決めた欧州CLとは対照的に、リーガでは3勝2分3敗(勝ち点11)の暫定14位と低迷するバルセロナ。試合前には両チームの選手たちがセンターサークルに並び、25日に亡くなった元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏に黙祷を捧げた。

 偉大なクラブOBに白星を届けるべく臨んだバルセロナは前半30分に先制する。メッシの大きなサイドチェンジから、J・アルバがフリーでPA内左に進入。折り返しにコウチーニョが右足で合わせると、GKセルヒオ・エレーラにセーブされ、跳ね返りをブレイスウェイトが右足で押し込もうとする。これもGKエレーラに阻まれるが、浮き上がったボールがブレイスウェイトの左太ももに当たり、ふわりとした弾道でゴール方向へ。詰めようとジャンプしたメッシは届かず、高く上げた左手に当たりそうになったものの、触ることなくボールがゴールラインを割った。

 ブレイスウェイトの今季リーガ初得点でリードを奪うと、前半42分には追加点が生まれる。J・アルバがPA内左からクロスを送り、相手のクリアボールにPA手前やや左のグリエーズマンが反応。左足で目の覚めるようなダイレクトシュートをゴール左に突き刺し、2-0とした。

 バルセロナは後半開始からペドリに代え、ブスケツを投入。後半12分にはグリエーズマンが高い位置でボールを奪取し、左のコウチーニョにつなぐ。コウチーニョのパスを受けたブレイスウェイトはPA内中央で相手の守備に遭うが、左へ流れたボールをグリエーズマンが折り返し、コウチーニョが右足でプッシュ。リードを3点に広げた。

 ところが後半22分、相手との接触プレーで負傷したラングレが交代を強いられる。同25分には途中出場のFWフランシスコ・トリンコンとFWウスマン・デンベレのコンビでネットを揺らすが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入により、トリンコンにオフサイドがあったとして得点は認められない。

 この嫌な雰囲気をエースが一発で払拭した。左CK崩れからトリンコンがメッシにつなぐと、メッシはPA手前中央からキックフェイントを交えて左方向に持ち出し、左足で強烈なシュート。ゴール右の完璧なコースに叩き込み、天のマラドーナに向かって得点を捧げた。試合はそのまま4-0でタイムアップ。バルセロナが快勝で今季4勝目を挙げた。

●ラ・リーガ2020-21特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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