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W杯での“神の手”が最初ではない? ジーコ氏が亡きマラドーナ氏の伝説ゴールに言及

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ジーコ氏がマラドーナ氏について言及

 日本代表指揮官を務めた元ブラジル代表のジーコ氏が、急逝したディエゴ・マラドーナ氏の“神の手”について言及した。

 25日、フットボール界のレジェンド、マラドーナ氏が心臓発作により60歳で死去。1986年のメキシコ・ワールドカップ準々決勝イングランド戦では、後世に語り継がれる伝説のプレーを披露し、ワールドカップ制覇とともに歴史にその名を刻んだスーパースターだった。

 中でも、“5人抜き”とともに有名なのがイングランド守護神ピーター・シルトン氏が手を伸ばすよりも先に自身の拳でボールを押し込んだ“神の手”と呼ばれるフットボール界において史上最も物議を醸す先制ゴール。同時期に活躍したブラジルの英雄、ジーコ氏はイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』でこの名ゴールはマラドーナ氏にとって初めての“ハンドゴール”ではないと語った。

「あれは1984年だった。私がちょうどウディネーゼに到着したころだ。私はナポリ戦に出場しなかったが、彼は2ゴールを決めた。私たちが2-1でリードしていたが、ディエゴが同点弾を挙げた。そして終了間際、クロスバーに当たったボールをディエゴは私たちのGKより先に手で押し込んだ」

「レフェリーもアシスタントも気づいていなかった。私は憤ったし、レフェリーのもとへ走って行き、彼に“おめでとう。このようにやり続けるんだ。君は良い仕事をしたよ”と伝えた。その後、私は退場となり、4試合の出場停止を受けた。私は彼とこのゴールについてよくジョークを言い合い、彼に対して“君は神の手の練習をしていた”と言うと、彼は“君はフットボールの良いパートで、私は悪いパート”と言い返していた」

 また、ジーコ氏はマラドーナ氏のフットボール界における格付けにも言及。その中で「マラドーナは私が見てきた最高の5選手の中の1人。ガリンシャ、ペレ、ディエゴ、(ヨハン)クライフ、そして(フランツ)ベッケンバウアー」と亡きレジェンドを称えた。
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