beacon

長谷部がドイツで監督ライセンス取得を目指す理由「日本人の監督が少し足りないのは…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF長谷部誠がドイツでの監督ライセンス取得を示唆

 フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠は、ドイツ『シュポルトバザー』のインタビューに応じ、その中でドイツでの監督ライセンスの取得を目指す理由も語った。

 フランクフルトを率いるアディ・ヒュッター監督の発言により、来夏に現役引退する可能性が報じられ、現地でも話題となった長谷部。本人は来夏以降のキャリアについての明言は避けるも、『ビルト』では「まだ決めていません」「春先に(フランクフルトとの契約を)もう一度延長するかもしれませんし、辞めるかもしれません」と明かすと、今回の『シュポルトバザー』でも「できるだけ長くプロ選手でいられるように頑張りたいと思います」と現役続行の考えをうかがわせていた。

 来年1月に37歳の誕生日を迎える長谷部だが、後者とのインタビューではこれまでの選手生活を振り返り、「僕にとって、キャリアのハイライトはフランクフルトとともの2018年のDFBポカール制覇です。ファンが30年間待ち望んでいたので、言葉にもできない瞬間でした」と言及。「2009年のボルフスブルクでのリーグ優勝も素晴らしかったです。でもまだドイツに来て2年目だったため、実感があまり湧かず、堪能できませんでした」と認めると、2019年のヨーロッパリーグでのインテルやチェルシーとのアウェーマッチにそれぞれ数万人のフランクフルトサポーターが応援に駆けつけたことを「ずっと残る最高な瞬間」と語った。

 長谷部はブンデスリーガのレベルを他国のリーグと比較。「昨季はバイエルンとライプツィヒがチャンピオンズリーグ準決勝に進出し、ブンデスリーガチームのレベルが高いことを示しました」と指摘すると、「ただ、僕にとってさらに印象的だったのは、(バイエルンのハンジ・フリック、ライプツィヒのユリアン・ナーゲルスマン、パリSGのトーマス・トゥヘルと)3人のドイツ人の監督たちが準決勝に勝ち上がったことです」と語り、このように続けた。

「ドイツでこれほど多くの若くて優秀な監督が育っているのはとても興味深いことだと思います。だから僕もここで監督ライセンスを取得できれば、すごく喜ばしいことです。ドイツの監督たちは高い自制心を体現し、それを(選手たちに)求めます。日本に合っていると思います。それに彼らの勝者のメンタル。日本人の監督はそういった部分が少し足りないかもしれませんね」

 長谷部はこれまでも何度か、将来的にはドイツでの監督ライセンスの取得を目指していることを示唆。今後しばらくは現役選手としてプレーを続ける考えのようだが、いつか監督としての姿も見られるかもしれない。

●海外組ガイド
●ブンデスリーガ2020-21特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP