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「発火装置になり得る」リバプール地元紙が直近3試合出番なし、南野拓実の機能性に注目

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 リバプールの地元メディアが、ここ3試合ピッチに登場していない南野拓実について「クリスマス以降に欠けていた、リバプールの発火装置になり得るアタッカー」として特集記事を展開した。

 南野拓実はプレミアリーグ第14節のクリスタル・パレス戦で先発出場すると、開始直後にサディオ・マネからのラストパスを受け、右足でグラウンダーのシュートを決めて見せた。この一戦では0-7と、リヴァプールが大量リードで勝ち点3を奪取した。

 だが南野はその後第15節~第17節にかけて、いずれもベンチから戦況を見守ることに。3試合連続で出場から遠ざかっている。

 リバプールの地元メディア『Liverpool Echo』はそんな南野について「リバプールの日本代表選手は、クリスタル・パレス戦でオープニングゴールを決めたにも関わらず、その後ユルゲン・クロップ監督はピッチに送り出していない」として、南野の現状に注目した。

「日本人アタッカーはボックス内でマネからボールを受けると、ナサニエル・クラインの寄せに気づいてすぐシュートを打つのではなく、横へとずらしてからキックにつなげた。その判断が間違いでなかったと、ゴールで証明した」

「南野はアシストがついているわけではないが、この試合でサディオ・マネ、ジョーダン・ヘンダーソンが決めたゴールを演出する起点にもなっていた。現状、バラバラのようにも見える直近のリヴァプールにおいて、彼がしっかりと機能していたと主張する人はあまり多くない。それから南野は3試合にわたって使われていない。この間、リバプールが得点を決めたのはわずか2点。勝ち点は1しか奪取していない」

 そのうえで記事では、南野が直近3試合で欠場し続けていることについて「クロップが背番号18をピッチに送り出さない理由は不明だ。だがチームは期待外れなパフォーマンスであるにも関わらず、彼をベンチに置いたままにするくらいだから、それは何か理由があるに違いない」と伝えた。

 一方で前線からのチェイスについての有効性も強調しており「南野はディオゴ・ジョタよりも差し迫ったモンスターになっている。今季、90分あたり24.7回のプレッシャーを仕掛けている。これはナビ・ケイタに次ぐ数字だ」と紹介した。

 そしてFAカップのアストン・ヴィラ戦で南野が起用されるのではないかと期待を込め、次のように記事を締めくくった。

「チームのクオリティを高く引き上げる選手がチームにいるということは、決して悪いことではない。クロップは次の週末(17日)にマンチェスター・ユナイテッドとの大一番が控えていることから、ヴィラ・パークで開催される金曜(8日)のFAカップでは、南野がプレー機会を得ると予想するのも妥当のように思える。日本人アタッカーは最大限にチャンスを生かし、クリスタル・パレス戦のような存在感を今一度示してもらいたい」

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