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ラ・リーガで人種差別的発言を発端に両チーム選手がピッチを去る事態に

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バレンシアDFムクタル・ディアカビ

 スペインのラ・リーガで、両チームの選手が試合中にロッカールームに引き上げる事態が起きた。イギリス『BBC』が5日に伝えている。

 4日、ラ・リーガ第29節でカディスバレンシアが対戦。1-1で迎えた前半29分にアクシデントが起きた。バレンシアのDFムクタル・ディアカビとカディスのDFフアン・カラが競り合いを発端に口論。2人はヒートアップすると、両チームの選手全員が仲裁に入る騒動に。その後、バレンシアの選手がロッカールームに引き上げると、カディスの選手たちもピッチを後にした。

『BBC』によると、フアン・カラがディアカビ対して、人種差別的な侮辱をした模様。バレンシアのDFホセ・ガヤは「ディアカビが人種差別的な侮辱をされたと言ったので、全員がピッチを離れた」と話し、ディアカビをサポートするためだったという。

 それでも、ディアカビが仲間に試合を続けてほしいと主張。バレンシアは「ミーティングをし、クラブの名誉のために試合を続けることを決定した」とピッチに戻ると、約20分の中断を経て試合が再開した。

 しかし、再開のピッチにディアカビの姿はなく、前半30分で交代。試合はカディスが2-1で勝利している。

 バレンシアは公式サイトを通じて、「バレンシアCFは最後までディアカビを守り、これらの不幸な出来事が繰り返されないように戦う」と声明。一方のカディスは「人種差別との戦いを強く支持し、これまでのすべての試合で常に模範的な態度を示してきた我々のチームのメンバー全員の誠実さを疑うものではない」とコメントしている。なお、フアン・カラの発言が事実かについては、明らかになっていない。

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