beacon

プレミアリーグら英サッカー団体がSNSボイコットへ…ネット上での差別発言&誹謗中傷に抗議

このエントリーをはてなブックマークに追加

プレミアリーグがSNS上の差別的発言に対して抗議

 プレミアリーグは24日、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSの活用をボイコットすることを発表した。期間は4月30日から5月3日まで。ネット上で継続的に行われていた選手等への人種差別発言や誹謗中傷、それを放置していたSNS各社に対する抗議を意味している。

 今回の行動は、プレミアリーグだけではなく、イングランドサッカー協会(FA)やイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)、FA女子スーパーリーグ(FA WSL)など、英国のフットボール団体が参加。リーグに所属するクラブも同じくボイコットを行う。

 これまでトッテナムのFWソン・フンミンが人種差別的な中傷を受けていたほか、元フランス代表FWのティエリ・アンリは差別に対する抗議としてSNSを止めている。

 プレミアリーグは公式サイトを通じ、「ソーシャルメディアには広範囲における大きな価値があることは認識している。サッカーの中心であるサポーターへの持続的なアクセスは依然として重要なものだ」とSNSの価値を認めつつも、その使用方法に改善を求めている。

「今回のボイコットは、ソーシャルメディア各社がオンライン上の憎悪を根絶するためにさらに多くのことを改善しなければいけないこと、差別との継続的な戦いにおいて人々に周知させることの重要性を、強調するためのものである」

「2月には、攻撃的な投稿のフィルタリングや改善検証のプロセス、該当アカウントの識別や再登録防止、法的機関との協力体制などを要求した。ある程度の進展はあったが、差別的メッセージの絶え間ない流れを食い止め、すべてのプラットフォームでオンライン上の差別者や中傷者に対して処分が下されるように、改めて要求を繰り返す」

「今回のボイコットが、オンライン上での差別的行動を根絶できるものではない。しかし、継続的な戦いにおいて、自主的かつ積極的な措置を講じることをいとわないことを示している」

 さらにプレミアリーグ等の団体は、英国政府に対しても要求。「ソーシャルメディア各社が自身のプラットフォームで起きた問題について、より責任が発生するための強力な法律を要請する」と伝えている。

●プレミアリーグ2020-21特集

TOP