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フクアリ騒然…ミャンマー選手バスに抗議デモ「チームは国を代表するのをやめろ」

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 カタールW杯アジア2次予選の日本代表対ミャンマー代表戦が開催されるフクダ電子アリーナで28日午後、ミャンマー国軍やミャンマー代表チームへの抗議デモが行われた。フクアリ外周の歩道に50人以上の参加者が集まり、「スポーツにミャンマー軍事の介入を強く反対する」「ミャンマーサッカーチームは国を代表するのをやめろ」などと声を上げた。

 主催する団体『Revolution Tokyo Myanmar』によると、集まったのは日本在住のミャンマー出身者。「ミャンマーサッカーチームは国民の代表ではない」と記したプラカードや、軍事団体に対抗するため今年4月に結成された「国民民主連盟(NUG)」との連帯を示すバナー、国軍によるクーデターで拘束されているアウン・サン・スー・チー国家顧問の肖像などを持参し、ミャンマーの選手バスやスタジアムに向かって拡声器などを使って抗議した。

 アントワーヌ・ヘイ監督によると、ミャンマー代表では今回の代表活動で「個人的な理由」による辞退者が続出。一方、国軍の代表チームへの関与を問われた指揮官は「私が在任してから私の知る限り、代表チームを利用しようという動きはない。プロとして持ちうる知識を使い、一番いい選手の選定をしている」と否定し、「(質問者が)もし影響力を及ぼせると思っているとしたら、プロの監督として行っていることに対して不敬であり、失礼だと思う」と述べていた。

『Revolution Tokyo Myanmar』の代表者は「ミャンマーは軍事クーデターが起きてから、困難なことが起きており、私たちはミャンマーチームが国を代表することを一切認めていない。そうしたら軍事クーデターを認めるのと同じことになる」と熱弁。「チームを入国させた日本政府にも抗議したい」と訴えた。

(取材・文 竹内達也)
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