beacon

GK3人隔離のキルギス代表、日本戦を前に“救世主”現る

このエントリーをはてなブックマークに追加

GKパベル・マティアシュ(アルガ・ビシュケク)

 キルギス代表は14日、カタールW杯アジア2次予選の日本代表戦に向け、試合会場のパナソニックスタジアム吹田で前日練習を行った。冒頭15分間が報道陣に公開され、新たに入国したGKパベル・マティアシュ(アルガ・ビシュケク)も姿を表した。

 心強い救世主が、コロナ禍特有の危機に瀕していたキルギス代表に加わった。

 キルギス代表では日本入国初日の検査で、1人の新型コロナウイルス陽性が判明。その後、来日メンバー39人のうち19人(選手5人、スタッフ14人)が濃厚接触者に指定され、規則により試合エントリー外で隔離措置となっていた。また濃厚接触者の中には来日したGKの3人すべてが含まれ、GK不在のままW杯予選の終盤戦を戦うことを強いられた。

 7日に行われたモンゴル戦では本職DFのアイザル・アクマトフがGKを務め、格下相手に0-1で敗戦。11日のミャンマー戦では本職FWのエルニスト・バティルカノフがゴールを守り、相手が前半のうちに退場者を出したことで8-1の勝利を収めたが、格上の日本戦でGKがいないとなれば大量失点は必至の状況だった。

 そこでキルギスは当初の招集メンバーに入っていなかったP・マティアシュを追加招集。所定の入国手続きを経て、チームに合流させた。なお、P・マティアシュは2018年11月20日にトヨタスタジアムで行われたキリンチャレンジ杯にもフル出場。前半2分、DF山中亮輔にA代表初ゴールを献上すると、同19分にはMF原口元気のFKをファンブルしてゴールを許すなど、0-4で敗れている。

 キルギス代表のアレクサンデル・クレスティニン監督は14日、前日会見に出席し、GKの合流について「プランどおり」と説明。勝てばわずかに最終予選進出の可能性がある日本戦に向けて「試合は非常に興味深いものになると思う。日本代表については来日してから多くの情報を得てきた。われわれのプランに基づき、分析に基づいた試合をしたい」と強気に意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア2次予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

TOP