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バルサ会長が欧州スーパーリーグの真実をほのめかす「プロジェクトはまだ生きている」「“黒幕”はプレミア2クラブ」

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 バルセロナのジョアン・ラポルタ会長はリバプールマンチェスター・ユナイテッドが、失敗に終わった欧州スーパーリーグ計画の「真の創始者」だと主張した。英『ミラー』が伝えている。

 欧州を混沌の渦に包んだ欧州スーパーリーグ構想。4月にイングランドの6チームを含む12のクラブが、独立して収益性の高い独自の部門を設立する意向を表明し、世界中に衝撃が走った。

 結果的に、世間の大きな反発を受けたことで、この試みは失敗。わずか2日後には関係者の大半が撤回を余儀なくされた。だが一方で、レアル・マドリーユベントス、バルセロナの3チームだけは撤回しなかった。そのためこの3チームは最も罪が重いとみなされており、欧州サッカー連盟(UEFA)は彼らを強く罰するつもりだったものの、裁判所の差し止め命令により、彼らの試みは中断されることになった。

 スペインの『ラ・バングアルディア』のインタビューに応じたラポルタ会長は、このアイデアがどこから生まれたのかについて独白。イングランドの2大強豪に矛先を向けている。

「リバプールとマンチェスター・ユナイテッドが、スーパーリーグの真の創始者だった」

「UEFAは脅迫し、扇動してきた。それぞれのクラブはいまだに脱退の補償金を支払っていない」

「スーパーリーグのプロジェクトはまだ生きている。世界で最も魅力的な大会になるだろうし、実力主義と連帯感に基づいたものになるだろう」

 3月に会長職に就任したラポルタ会長は、バルセロナの危機的な財政状況を語り、極めて厄介な状態だと明かしている。

「クラブは私が予想していたよりも悪い状況にあった。困難であることはわかっていたが」

いくつかの契約が私たちを大きく制限している。説明されなければならないこともあるし、どんな手段も排除しない。そうしないと私たちは共犯者になってしまう。契約書にはいつも同じ人たちが登場してくる」

「私たちは、自分たちのチームが古い給料体系のままであることに気づいており、何とかしなければならないと思っている。既存の契約を変更したり、リストラしたりすることもできますが、そうしないで済むような抜本的な対策もある。バルセロナのためには、何もしないわけにはいかない」

「給料と償却額を合わせると、6億5千万(ユーロ)にもなる。これはクラブの収入を超えている。こういう給料体系はもう通用しない」

 一方で、会長はFWリオネル・メッシ残留には全力だ。「メッシにはできるだけ早くイエスと言ってもらいたい。そうすればあらゆる面で私たちの助けになる」と本音を口にする。メッシが今夏以降の契約も更新すると確信しており、「彼とは日々連絡をとっている。彼はワクワクしているし、残留したいという気持ちを示してくれている。そのことに感謝している」と自信を垣間見せた。

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