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サッリが告白「ユベントスでスクデットを祝わなかった。C・ロナウドの扱いは簡単でない」

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ラツィオの指揮官を務めるマウリツィオ・サッリ

 今夏からラツィオの指揮官を務めるマウリツィオ・サッリが5日、イタリアメディア『スポルティタリア』のインタビューに応じ、古巣ユベントスについて語った。

 サッリは2019年夏、王者ユベントスの指揮官に就任。それまでの5年間、チームを率いたマッシミリアーノ・アッレグリ体制からの脱却を図った。リーグ戦では前人未踏の9連覇達成に成功したが、コッパ・イタリアやスーペルコッパ・イタリアーナのタイトルを逃し、チャンピオンズリーグでは16強でリヨンに敗れて敗退。その結果、サッリは解任され、後任にアンドレア・ピルロが就任した。サッリは当時を振り返り、ユーベにとって優勝が当たり前になり過ぎていたことを明かしている。

「ユーベのスクデットは外部から当たり前とみられていたが、残念ながらそれはユベントス内部でも同じだった。スクデットをみんなで祝わうことすらなく、それぞれがバラバラにディナーに行った。今年は4位でも祝っていたので、ユーベを去るなら今年の方が良かったかもしれない」

 続いてサッリは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドについて言及。配下に世界的スターを置くことの難しさを明かしたほか、ポルトガル代表FWの今後の去就について見解を示した。

「ロナウドを扱うのは簡単ではない。チームの利益に加えて、個人的な利益を目的とする多国籍企業のようだ。当然、管理するのは難しい。正直言って、私自身はマネージメントではなく、指導にすぐれていると思っている。マネージメントは好きではないし、嫌になる。私はピッチでより楽しむタイプだ。彼の去就はクラブのニーズによるだろう。例えば年俸の予算を削らなければならないなら、ある種の決断を下す必要がある。個人的には、同じ金額を節約できるなら、5~6人を放出するよりも1人の選手をあきらめた方が良いと思う」

 またサッリは、ユーベ指揮官退任後に漏らした「このチームは指導不可能だ」との発言の真意について説明した。

「(2019年)10月中旬、私はスタッフとミーティングを開き、決断を下すよう求めた。このまま自分たちの道を進み続け、20日もしくは30日後に解任されるか。それとも、同じように解任されるが妥協してスクデットの獲得を目指すか、とね。我々は後者を選択した」

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