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6歳の少年がラッシュフォードに助言「いじめっ子は無視して」父親「本当に恐ろしかったのは…」

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人種差別を受けたFWマーカス・ラッシュフォード

 人種差別を受けたイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)に対し、6歳の少年が激励のメッセージを書いたとイギリス『BBC』が報じている。

 イングランドは11日に開催されたEURO2020決勝でイタリア代表と対戦し、1-1で突入したPK戦の末、PK2-3で惜敗。SNS上ではPKを失敗したラッシュフォード、MFジェイドン・サンチョ(ドルトムント)、MFブカヨ・サカ(アーセナル)への人種差別的な誹謗中傷が相次いだ。

 これを受けて6歳の少年ハリーくんはラッシュフォードに手紙を書き、「嫌ないじめっ子」を無視するように促したという。

 手紙には「意地悪ないじめっ子には耳を貸さないで。君を愛している」と記されており、ハリーくんは2週間の自己隔離が明けた後、ラッシュフォードに手紙とトロフィーを送る予定だと伝えられている。

 同メディアによるとハリーくんの両親は当初、イングランドの3選手に向けられた人種差別発言に関するニュースを見せないようにしたというが、『BBC』の子供向けニュース番組によって息子が疑問を持ち始めたそうだ。父親は次のように語っている。

「彼が『レイシスト』という言葉を耳にしたため、それが何であるかを教えなければならなかった」

「彼は自分がヒーローだと信じ、自分やイングランドのために最善を尽くしてプレーしている選手たちに対して、なぜ人々がそんなにひどいことをするのか理解できなかった」

「本当に恐ろしかったのは、彼の学校のクラスにはさまざまな人種がいるということだ」

「人種や肌の色、そしてそれが原因でいじめに遭う人がいることを、彼は初めて考えたんだ」

 父親いわく息子のハリーくんは「繊細で親切な少年」で、ラッシュフォードが過去に恵まれない子どもたちのためにしてきたこともすでに知っているという。

 イングランドがEURO初優勝を逃した後、ラッシュフォードの地元では同選手の壁画に落書きなどがあったが、現在はファンからの応援メッセージで埋め尽くされている。SNSでは多くの子どもたちが手紙を書いて選手たちを励ましたとされ、ハリーくんもその1人だった。

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