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C・ロナウドの写真が数か月間バルサのロッカールームに貼られていた理由

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 バルセロナのロッカールームにはユベントスFWクリスティアーノ・ロナウドの写真が数か月間貼られていたようだ。スペイン『アス』が伝えている。

 バルセロナのトップチームのロッカールームには、レアル時代には最も嫌がられ、恐れられてきた選手の一人であるC・ロナウドの写真が数か月間、ロッカールームに貼られていたようだ。クラブの誰も彼の写真にちょっかいを出すことなく、そのままの状態で置かれていたという。

 というのも、バルセロナはC・ロナウドの写真を利用して、コロナウイルスに関するガイドラインや健康上の推奨事項に従わないことの危険性を全選手に喚起・警告したのだった。

「C・ロナウド、COVID-19で再び陽性反応、バルサ戦は欠場」--。これはロッカールームの壁に掲げられている見出しだ。コロナ禍では自分の体を最も大切にしている人でも、パンデミックの犠牲になる可能性があり、あらゆる予防措置を取らなければならないと、選手たちを戒めるためのものだった。

 この見出しは、昨年10月28日に行われた昨年のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のグループリーグの試合に関するもの。C・ロナウドが新型コロナウイルスの陽性反応を示したため、出場できなかったことを指している。結果はFWウスマン・デンベレとFWリオネル・メッシのゴールにより、2-0でバルセロナに軍配が上がった。

また、このポスターには赤い文字で「競技が危機に瀕している」ことや、「ルールは遵守するためにある」ことが書かれており、注意を喚起している。ロッカールームの黒板にはスペイン語と英語の両方で予防的な安全ルールを喚起するためのポスターが何枚も貼られている。中でもC・ロナウドのポスターが選手やスタッフの注目を集めており、最大の“敵”がパンデミックの罠に陥らないための最良の“味方”になっていたようだ。

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