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サウスゲート、アジア人選手への「無意識の偏見」改善を訴え「身体能力が低いというのは馬鹿げた一般論」

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イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督

 イングランド代表のガレス・サウスゲート監督が、南アジア出身選手について語っている。

 先日のEURO2020でイングランド代表を率い、初の決勝の舞台まで導いたサウスゲート監督。そんな50歳指揮官は、イギリス国内の7月の南アジア遺産月間に合わせてFA(イングランドサッカー協会)が作成した6部構成のビデオシリーズに出演。その中で、南アジア出身の選手について語っている。

「我々はスカウティングの方法を見直すべきだ。歴史的に、アジア人選手は(他の選手と比べて)身体能力が低く、体力も劣っているという無意識の偏見があった」

「それはとても馬鹿げた一般論だ。今では世界中のあらゆる場所でサッカーは親しまれている。だからこそ、アジアのコミュニティをスカウトするという意味では、そういった子どもたちがプレーする場所へ入っていく工夫が必要だろう」

「他の選手と比較してもより簡単に評価できるような幅広いリーグへの参加を奨励し、アカデミーシステムのステップアップを図る必要がある」

 なお、イギリスでは全人口の7%が南アジアの血を引いている。しかし反差別団体『Kick It Out』の調査によれば、国内サッカー選手のうち、南アジア出身選手はわずか0.25%に過ぎないという。サウスゲート監督はアジア人選手に対する偏見を変え、イングランドサッカー界は恵まれない背景を持つ人材の発掘に積極的でなければならないと訴えた。
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