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メッシが退団会見で号泣、スピーチでも動揺隠せず…「可能性がある」と新天地候補にも言及

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退団の記者会見を行ったFWリオネル・メッシ

 バルセロナを退団するFWリオネル・メッシが8日、カンプ・ノウで記者会見を行い、冒頭であふれる涙を拭いてからファンに向けてスピーチした。

「ここ数日、何を言えばいいのか考えていた。何も思いつかなかったというのが本音だ。今でもそうだけど、僕はふさぎ込んでいた。ここでの生活が終わったことは僕にとって、とても難しいことだ。準備ができていなかった。去年、(退団の意思を表明した)ブロファックスの件が起きたときは準備ができていて、何を言うか分かっていたけど、今年は違う。今年は家族も僕も『ここで続けよう』と納得していた」

 6月末にバルセロナとの現行契約が切れたメッシは、大幅な減俸を受け入れた上で、再びクラブと契約を結ぶとみられていた。だが、バルセロナがラ・リーガの規定にあるサラリーキャップの問題を解決できず、今月5日に退団を発表。下部組織時代を含めて20年以上を過ごしてきたクラブとの別れは、あまりにも突然だった。

「別の形でお別れをしたかった。別れを想像したことはなかったけど、こんなことになるとは思いもしなかった。僕はピッチの上でそれをやりたかったし、最後の大きな拍手を聞きたかった。パンデミックの状況下では、観客がいてゴールを喜べたのが懐かしい。彼らに1年半以上も会うことなく、このクラブを去ることになった。想像していたのは、満員のスタジアムだった」

「今までの愛情に感謝している。良い時も悪い時もあったけど、いつも同じ愛情を感じていた。僕はこのクラブをずっと愛している。いつかまた戻ってきて、このクラブの一員になれればと思う。このクラブが世界最高のクラブであり続けるために、僕も何か貢献できればと思っている。いろいろなことを言い忘れていると思うけど、それが今の僕に言えることで、考えて言葉を出せる状態ではないんだ」

 今でも気持ちの整理がついていないと明かしたメッシ。コパ・アメリカ終了後の休暇からクラブに戻ってくるときには、今季も残留するものと思っていたという。

「(会長のジョアン・)ラポルタがそう言っていた。それができなかったのは、ラ・リーガによるものだった。僕らは全てにおいて合意していたんだ」

「僕にとってはっきりしているのは、できる限りのことをしたということだ。クラブはラ・リーガが理由だと言っている。僕としては、できる限りのことをしたつもりだよ。去年は望まなかったのであのように言ったけど、今年は残りたいのにそれができなかったんだ」

 また、新天地候補の1つとしてパリSGが挙がっているが、その質問に対しては「パリSGは1つの可能性としてある。今のところ、どのチームとも合意していない。(退団の)プレスリリースが出たとき、たくさんの電話がかかってきた。いくつかのクラブが興味を持っている。何も決まっていないけど、話し合いはしているよ」と発言するにとどまった。

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